週刊アサヒ芸能 テリー伊藤対談 AKB48峯岸みなみ激白 「卒業・恋愛・総選挙」 | 笑う門にみぃちゃんがいた

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峯岸みなみ応援日記。Just another みぃちゃん's fan.

選挙が近いため単なる記録でございます。
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週刊アサヒ芸能 2014年5月8日・15日 合併号

テリー伊藤対談
AKB48峯岸みなみ激白
「卒業・恋愛・総選挙」



AKB48の創設時から在籍している峯岸みなみ。研究生降格事件を経て、若手を牽引する立場に復帰するまでの心境、総選挙への思い、恋愛への憧れなど。対談で飛び出した「新しいみぃちゃん像」に、天才テリーも全面的にバックアップすることを約束した。


今回の総選挙が本当の意味で勝負


テリー 峯岸はショートヘアがすごく似合うよな。

峯岸 本当ですか。ありがとうございます。

テリー 今の長さ以上、これから伸ばしていくの?

峯岸 どうでしょう。今までは、ずっとロングヘアだったんですけど。

テリー 俺、短いほうがいいと思うな。長いと、ヘアアレンジが大変だろ。ほら「おぽかたさん」みたいにクルクルっと毛先を巻いたりさ。

峯岸 え?「おばかさん」?

テリー 違うよ、「小保方さん」って言ったの(笑)。

峯岸 すみません、聞き間違えました。

テリー ハハハハ。峯岸は6月7日の総選挙に、今年も立候補するんだってね。

峯岸 はい。

テリー 出馬には悩んだらしいじやない。

峯岸 今回の総選挙に出馬する意味みたいなものをじっくりと考えました。去年の夏に「チーム4」のキャプテンになったことがすごく影響しています。

テリー 「チーム4」って、若手の13期と14期が集まったグループか。若い子たちをまとめる立場になったことが、どんなふうに影響したの?

峯岸 若手メンバーにとっては、総選挙の上位に入ることで、ファンの方々に名前を知っていただいたり、いろんな経験をできるチャンスが広がると思います。だから自分が総選挙に出ることで、もしもチームの若い子たちがランクインできなかったとしたら、今の自分にとって参加する意味はあるのかどうか、とても悩みました。

テリー 悩んで、どういう結論が出た?

峯岸 総選挙って、AKB48というグループの中では、すごく大きなコンテンツだと思うんです。秋元(康)先生もよく「総選挙と握手会がAKB48を強くした」とおっしやっているくらいなんです。

テリー 今や、全国放送で注目を集めるイベントだしね。

峯岸 その大きなイベントの波に乗らずに、みんなの開票を見守る立場になったら「AKB48」から取り残されていくような感じがすると思ったんです。それなら自分も参加して、波に乗ってみて「流れゆく先には、何か思ってもいない発見があるんじやないか」と思ったりして……だからAKB48にいるかぎりは、やっぱり参加したいと思いました。

テリー おお、すばらしい答えだね。去年の総選挙はどうだったの。思い切って髪を短くして……。選抜メンバーから、研究生に降格させられて。俺は総選挙を伝える番組の収録で、画面越しに峯岸を見ていたけど、現場でどういう気持ちなのかなあと思ってたんだよ。

峯岸 「なるようにしかならない」という心境でした。18位という結果が「あのことがあったから18位」なのか、それとも「あんなことがあったのに18位」なのか、どうとらえるべきなのかもわからなくて……。

テリー なるほどね。

峯岸 でも、今年はキャプテンもやらせていただいて、ありかたいことにまた選抜メンバーにも選んでいただいて、徐々に以前と同じに戻ってきた状態での総選挙なので、去年よりもフラットな気持ちで臨めると思います。

テリー そうだな。ほんとの意昧での勝負だな。

峯岸 はい。


研究生に降格後何が変わった?


テリー 今年のセンターは、どうなるんだろうな。指原(莉乃)が2年連続で獲ったらすごいよな。

峯岸 連覇したメンバーって、誰もいないんです。今までの1位ってあっちゃん(前田敦子)、(大島)優子、あっちゃん、優子、そしてさっしー(指原)なんです。

テリー そうか。2連覇したらすごいことになるな。

峯岸 そうですね。私は実は今回は、まゆゆ(渡辺麻友)に1位になってもらいたい、という気持ちもあるんです。

テリー どうして?

峯岸 いちばんちやんと「アイドル」だと思うからです。総選挙でまゆゆが1位になって、また新たな1ページというか、歴史が変わる瞬間というのを見てみたいなと思っています。

テリー 去年、指原になった時はどう思った?

峯岸 びっくりしました。絶対に優子だと思っていたので。「やったなあ」と思いました。

テリー 「やったなあ」というのは、どんな意味で?

峯岸 「指原、よかったね」という意味もありますし、「やってくれたな」というのもありますし、いろんな意味で(笑)。

テリー AKB48の価値観も変わったよな。あれがまゆゆとかぱるる(島崎遥香)だったら「世代交代」っていう感じがするけど、世代交代とはまた違う感じだったね。

峯岸 そうですね。世代というよりは「ジャンル」ですね。

テリー そうそう。「バラエティ」感が加わったというかね。

峯岸 さっしーは、性格がすごく柔軟なんですよ。

テリー あいつは、本当にいい意昧での「鈍感力」があるよな。"指原センター"の存在が、日本のアイドルの価値観を変えたとも思うよ。例えば昔のアイドルでいうと山口百恵さんとか、あまり街にいないような感じもあったよね。

峯岸 「手が届かない」感じのアイドルの存在も、とっても強いと思うんです。AKB48は、素が見えるからこそ、いわゆるアイドル好きの方だけではなく、主婦の方や、いろんな世代の方がファンとしてついてくださるのかなと思います。

テリー 去年の初めに研究生に降格してから、峯岸はどんなふうに変わったと思う?もう、1年ちょっとたつわけだよね。

峯岸 やっぱり、完全には立ち直れないような状態で生活をしていました。去年の春も桜を見ましたが、まだウイッグをかぶっていましたし、夏に選抜メンバーが海外でミユージックビデオの撮影をしている時も家にいて、今まで自分が経験してきた、AKB48としての当たり前の流れに参加できませんでしたし。他に参加できた時も、やっぱりどこか暗い気持ちを抱えていたり。

テリー うんうん。

峯岸 だけど今年は、こんなに明るい気持ちで桜を見られたなぁとか、みんなと一緒に撮影に参加できたんだなぁとか、一つ一つのことが、すごく大きい幸せだと感じられるようになりました。



卒業について考えることも...



テリー 「チーム4」で、若い子をまとめていくキャプテンをやっているのは楽しい?

峯岸 すごく楽しいです。

テリー 今、チームには全員で何人いるの?

峯岸 今までは16人でした。今回新たに23人になったんです。今までは16人全員がステージに立っていましたが、23人になると、その中の16人しかスターティングメンバーになれないんです。

テリー 7人が落ちるってことだよな。

峯岸 それを決めたりするのも、その結果をメンバーに伝えることも、私の役割なんです。

テリー ありゃありゃ。それはピリピリするな。

峯岸 自分が指導する立場になって、とにかくいちばん難しいなと感じているのは、特に芸能界やアイドルというお仕事においては「頑張っても結果に反映するわけではない」ということなんです。別の観点で、何か輝く魅力がその子にあると、どうしてもその子が前に出ることになるじやないですか。

テリー うん。

峯岸 だから「頑張ることは確かに大事だけど、それが全てではない」、という世界なのでとっても複雑な気持ちです。ものすごく頑張っている子に「どうして私は落ちたんですか」とまっすぐに聞かれたりします……。

テリー そういう時、悔しがっている後輩に、何と答えるの。

峯岸 私自身がもともと真ん中にいるタイプではなかったので、特に思うことがあるんですけど……。ひょんなことがきっかけで自分が注目されたり、意外な部分で人気が出たりすることがありますよね?

テリー あるね。指原なんかはその典型だよな。あとは峯岸も、剛力彩芽さんのモノマネをしたダンスで新しく注目されたよね。

峯岸 特別な魅力が途中で見つかったり、誰かが自分の知らなかった長所を引き出してくれたりと、そういういい意味でのハプニングが起こることもあるんです。だからやっぱり「頑張り続けることには意味があると思う」としか、どうしても言えないんです。

テリー でも、そのとおりだよな。

峯岸 自分も研究生の若い子たちと同じような悩みを抱えていたことがあるので、マネジャーさんたちが言う言葉より、実際にこれまで経験してきた私たちが伝えたほうが「後輩の子の胸に届く言葉が何かあるんじゃないかな」と信じて、真剣に伝えています。

テリー そうやって若い後輩たちと近い距離で接していると、AKB48をいつか辞めることについて考えたりしない?

峯岸 考えていない、と言えばウソになります。

テリー でも今はまだ21歳だから、あと4年ぐらいは続けてもいいんじゃないかな。

峯岸 年齢でいうと確かにそうなんですけど、年数で考えると、あと4年で私はAKB48に13年間在籍していることになるんです。

テリー すばらしいじゃない。もう年金がもらえるよ。AKB48年金(笑)。

峯岸 最近思うのは、バラエティ番組がすごく好きなんですが、AKB48である自分と、バラエティをやりたい自分のバランスがあまり取れなくて。

テリー 例えば、どういうこと?

峯岸 バラエティに出た時に「こんな発言をしたら、きっとファンの方々はイヤなんじゃないかな」と思って。でも「そういった発言をしてほしくて、私はこの番組に呼ばれているのかもしれない」とも思って、じゃあどちらを優先させればいいのかな、と考えてしまいます。

テリー なるほど。

峯岸 卒業したら、もしかしたら言いたいことを言えるようになるかもしれないですが、じゃあAKB48でなくなった自分が番組に呼ばれる可能性はどのくらいかな、とか。

テリー 大いにあると思うよ。峯岸は頭もいいし、トークがうまいから。番組で、峯岸と俺が一緒に司会したことがあっただろう。その時に「峯岸は勝負勘がすごくあるな」と思ったんだよ。

峯岸 そうだったんですか?ありがとうございます。

テリー でも確かに「グループあってこそ」みたいな気持ちは、多かれ少なかれ感じてしまうんだろうね。そういう時って、峯岸は誰に相談するの?

峯岸 たかみな(高橋みなみ)と陽菜(小嶋陽菜)です。

テリー 俺はたかみなに「お前は30歳までAKB48にいろ」って言ったんだよ。「大人AKB」も今は立ち上がったんだし。

峯岸 だけど…恋愛もずっとできなくなりますよね。ちょっとつらいかもしれませんね。

テリー 確かにそうだなあ。例えば「25歳を超えたら、恋愛OK」みたいな、新ルールがあればいいのにね。今度秋元さんに会ったら、俺が提案してみようか。

峯岸 本当ですか(笑)。


「魔性の女」になってみたい?



テリー やっぱり彼氏という存在は、必要だと思う?

峯岸 憧れはあります。

テリー AKB48というものが自分の中の青春だもんな。同い年の子は、桜や花火を彼氏と一緒に見たりできるけど。

峯岸 やっぱり何でも話せる人がいてくれたらいいなあ、とは思います。

テリー なるほど。

峯岸 全部「ああ、そうだね」って、私の話を聞いてくれる人がいいです。

テリー 何言ってんだよ。恋愛したら「相手に尽くしてあげる」っていう感覚もどこかにないと。今の話だと、男の人に全面的に頼って、甘えて、愚痴を聞いてもらう感じだろう?

峯岸 確かに。何をしてあげればいいんでしょうか。お料理?

テリー 料理とかも入るかもしれないけど…「愛」だな。

峯岸 「愛」!大きいテーマですね。

テリー そうだよ。やっぱり愛は、相手の喜ぶ顔を見ること。相手が「お前とつきあってよかった」と思うことじゃないの?愚痴を聞いてもらうより、2人で一緒に、楽しい話をしたらいいんじゃないのかな。

峯岸 私は「自分の話だけ相手に聞いてもらえればいいかなあ」なんて思っていました。それは確かに、ちょっと自己中心的な考えだったかもしれません。

テリー 結婚のこととかは考えたりするの?今はアイドルが結婚して子供を産むのも普通だし、ママドルって線もあるだろう。

峯岸 まだまだ、いろんなジャンルの世界にいる方々と出会って、人間的に学んでみたい気持ちのほうが強いです。

テリー そうなんだ。例えば?

峯岸 後輩、先輩、経営者の方、企業で働いている人、芸能人の方、テレビ業界の裏方のスタッフさんとか。いろんな世界の方からさまざまな知識を少しずつ学びたいんです。クイズ番組に出ると、知識不足を実感してしまって…。いろんな世界を知りたいですし、いろいろと吸収していければと思っています。

テリー いろんな人間の生き血を吸って、峯岸はどんな女になるんだろう。

峯岸 「魔性の女」?

テリー ハハハハ、いいかも(笑)。それ、総選挙の時に言えよ。

峯岸 誤解されそうで、言えません(笑)。

テリー でも、そういう「アクの強い人間性」みたいなものを発信する女の子がいてもいいと思うんだよね。

峯岸 うーん、どうですかね。反対の方も、おもしろがってくれる方もいらっしゃるとは思います。

テリー でもやっぱり、たくさんの女の子たちがいるんだから、実際そういうふうな気持ちも、もしかしたらあるかもしれないじゃない。みんな心の中で少しは思っているけど、なかなか言えないかもしれない。そんな時に峯岸が明るく発言したら「峯岸先輩さすがですね」って思ってくれる子や、風穴をあけてくれたと思う子もいるかもしれない。そしてそういう姿を、ステキだと思うファンもいると思うよ。

峯岸 確かに秋元先生にも「今もうすでに嫌われてる人に嫌われないようにするよりも、新しく自分のことを好きになってもらえるか、というところでやっていくほうがいいよ」と、最近言われたことがあります。「もう嫌いな人は何やっても嫌いなんだよ。だからそこを気にして嫌われないように気を遣うより、いろんなことをやってみたり言ってみたりして、それが魅力だと思う人もいるんだから、その部分で戦っていくほうが自分自身として楽しめるはずだよ」って。

テリー そうだよな。自分自身がまず楽しさを感じていないと、誰かを楽しくするのも難しいしね。

峯岸 そうですね。永遠のテーマですね。「嫌われる勇気を持つ」というのは。でもこういうことを言えるようになった自分は、ひと皮剥けた気がします。

テリー ひと皮どころか、話を聞いてると3皮ぐらいは剥けてる感じだよ。

峯岸 ありがとうございます。



テリーがひと言      

研究生に降格するという大事件があったからこそ、峯岸の人間の幅が広がったんだな。これからは「AKB48の魔性の女担当」で、どんどん売っていけよ!