神戸市中央区、垂水区で英語リトミック教室と
英語絵本の広場を主宰しています
講師のキディ先生 こと 木戸あきこです
前回の記事でご紹介した絵本の中に出てきた「モール」
「英語ではpipe cleanerと言います」と前回の記事に書きました
じゃあ、モールってどこから来た言葉なんでしょう?
ということで、調べました
調べてみると、どうもポルトガル語「mogol」が語源っぽいけど、
オランダ語「moor」が語源という節も出てきたんですね
「どっちなんだろう!?」ということで、
リサーチを続けました
そこで、意外な事実が分かりました
モールという言葉は
「モール織り」という織物から来ていて、
ポルトガル語の「mogol」が語源ということが分かりました
mogolというのは、
ポルトガル語のムガル帝国 Imperio Mogolから来ているようです
ムガル帝国は16世紀から19世紀までインドで栄えたイスラム国家ですが、
ムガルというのは「モンゴル」のことで、ムガル帝国の創始者バブールは
内陸アジアの二人の世界征服者、ティムールとチンギス=ハン両者の血を引いていて、
民族としてはモンゴルの血筋を引くトルコ系民族なんだそうです。
※画像はお借りしています
さて、日本との関係なのですが、
1596~1615年の間にムガル帝国の製織技術が
モール織りとして日本に伝えられたとのこと。
そして、江戸時代末期には、
モール織りの技術を用いて織られた着物帯が人気となり、
女物の着物帯に広く用いられたようです。
日本国内でのモールの普及に関しては、
1950年にゼンゾウさんという方が最初に輸入し、
子供達の間で広がり、人気になったとのこと。
それから国内で生産されるようになり、
西陣織で知られる京都には糸や布など、たくさん繊維材料があったため、
多く工場が京都に作られたようです。
京都産のものは品質がとても良く、
モールアートに向いているようですが、
残念ながら今は事業の後を継ぐ人も減り、衰退しつつあるようです
英語版のwikipediaでは日本の「モールアート」に触れていて、
(mogol artと紹介されています)
キタナカ アツシさんという方がモール産業を支援するために
モールアートのワークショップなどを行っていると書いてあります
※画像はお借りしています
モールでこんなかわいい作品が作れるんですね~
モールアート、素敵です
【出典元】
モール(pipe cleaner)について
「MOGOL ART CRAFT JAM」 Roots of word “Mogol”(英語)
CRAFT JAM(日本語)
CRAFT JAMはモールアート教室を開催したり、ハンドメイド雑貨を販売している会社
モール織りについて
ムガル帝国について