ゴールデンウィーク後半は芸術に親しんでいます。
昨日は国立新美術館でルーヴル美術館展を鑑賞し、今日は東京国際フォーラムで4年ぶりに開催された『ラ・フォル・ジュルネ』でベートーヴェンの交響曲第九を鑑賞しました。
ゴールデンウィーク前半に次男の通う高校の文化祭を見た帰り道、乃木坂駅近くにある国立新美術館の横を通った時にルーヴル美術館展が開催されていることを知り、チケットが取れたら行ってみようか、と思いついてチケットの空き状況を確認したところ、5日の12時半の枠だけ空いていたので直ちにチケットを購入した次第です。
今回の企画展は『愛を描く』がテーマとなっており、男女間の愛だけでなく、親子間の愛や家族愛などいろいろな切り口から『愛』を扱った絵が展示されています。見どころはたくさんあるのですが、かつてダンテの『神曲』を読んだ私に印象に残ったのは展示の最後にあったフランチェスカとパオロの亡霊を描いた絵です。道ならぬ恋に落ち、地獄を漂う二人の亡霊をヴェルギリウスに導かれたダンテが物思いに沈みながら見ているという図柄です。
今日は長男と次男の二人を連れて男三人で第九を鑑賞してきました。以前は我が家の恒例行事となっていたラ・フォル・ジュルネ鑑賞ですが、コロナのためにここ3年間はお預けとなっていました。今回企画された『やっぱりベートーヴェン』は4年前に予定されていながら泣く泣く中止となった企画が復活したもので、関係者の喜びもひとしおだったことでしょう。
今日の第九は3日間のプログラムのオオトリを飾るもので、心待ちにしていた聴衆の興奮が私にも伝わってくるようでした。
交響曲の演奏が終わると文字通り割れんばかりの拍手が鳴り止みません。オーケストラの演奏、大合唱団による歌声に加えて、演奏終了後の満場の拍手も余韻として耳に残りました。
美術も音楽も人間社会が誇る最高の芸術ですが、今年のGWはこの他にも映画鑑賞や読書など様々な芸術に触れ合う時間が持てたことで、アクティブとは言えないものの精神的に満ち足りたものになりました。
あと1日ゆったり過ごして、いよいよ明後日から仕事です。