今シーズン、グッチが打ち出す女性像は、フェミニンとダンディさを兼ね備えたアンドロジナス(両性具有)なイメージ。クリエイティブ・ディレクターのフリーダ・ジャンニーニが「現代のロマンチシズム」と呼ぶ、ドラマチックなセンシュアリティとダークなグラマラスの同居した世界観がテーマとなっている。
ゆえにルックはどこかにマスキュリンな要素が。ミリタリーテイストの金ボタンがついたショート丈のハーネスジャケットや、乗馬スタイルのパンツ、オーバーサイズのコート、スモーキングなど。
そのなかにオールフェザーで細ベルトによってウエストポイントしたワインピースやソフトなチュールにスパンコールのついたドレス、ベロアをカッティングで模様づけたコートなど品のあるフェミニンも各所に。
色遣いは様々な濃淡の黒、フォレストグリーン、ボルドーなどを多用し、カラバッジョの絵を思わせるような陰影のある世界で、強くかつ幻想的なコレクションだった。
公式サイト : http://www.gucci.com/