あの日から1年がたって、、、被災された地域の方が語っていた。
「片づげでばっかの1年。前へながなが進めね」
「負げね」という気丈な決意も、胸の奥から染み出す悲しみも、どちらも真実の心の声だろう。
さまざまな思いを抱きながらの一歩一歩。
「春」の到来を願わずにいられない。
阪神・淡路大震災以来、「心のケア」という言葉が広まった。
ケアの言葉の起源は、数千年前のゲルマン系言語にさかのぼるという。
「悲しみのあまり叫びをあげる」こと。
困難に直面する人を見て自分自身が声をあげ、悲しむことをいう。
「同苦」苦しみを共にするということに通じるのだろう。
自ら被災しつつも、復興支援に尽力する方の言葉が心に残る。
「支援は、自分は上にいて、困っている人を引き上げることではない。下から支えることです」
共に泣き、支え、歩み続ける私たちでありたい。
その向こうに、「福光(復興)の春」が輝くに違いない。