いつも、ありがとうございます。アパレルに特化した人財会社インター・ベルの山口です。
業界紙やHPに公開される毎月のブランド別既存店売上伸び率を見ていると、ウェブ販売比率の高いブランドほど実店舗の伸び率も高いという傾向が見られる。
ウェブ販売比率が二桁に乗って来ると実店舗売上を食うのではないかと心配したくなるが、現実はカニバリゼーション(共食い)よりO2O効果の方が大きい。
スタートトゥデイの急激な売上増加で有力セレクトショップの実店舗売上が食われるのではないかという指摘が一時あったが、現実はO2O効果の方が大きく、ウェブ売上が伸びると実店舗売上も伸びるという結果となった。
O2O(Online to Offline)、すなわちウェブでの情報発信・交信が実店舗への来客に繋がるという概念だが、既に飲食店業界では「食べログ」などの消費者評価投稿はもちろん、地図検索やナビゲーションと連動したクーポン送信が定着している。
アパレル業界でも会員登録アプリでスマホに店頭クーポンをダウンさせるのは当たり前で、ブログやSNSを使ったステマO2Oも着々と巧妙化しており、知らないやらないブランドは置いて行かれた感さえある。
もはやO2Oやステマは是非を問う段階ではなく、如何に効率的に販売戦略に組み込んで行くかが問われている。
カニバリよりO2O効果が大きい事が明白になった以上、アパレルのウェブ販売とO2O仕掛けは加速度的に拡大して行くのではないでしょうか。