いつも、ありがとうございます。山口です。
今日は、ある沖縄の役者さんの話。
沖縄芝居の著名な役者・仲田幸子氏を取り上げたドキュメンタリー映画「オバアは喜劇の女王」。
沖縄戦を生き抜き、貧乏のどん底から這い上がった彼女の舞台人生を追った作品である。
戦後、「笑い」で沖縄の人々の心に希望を与え続け、この道60年を超える彼女だが、笑いの陰で、激しい苦悩と戦っていた時期がある。
相棒だった役者が他界するなどの暗い出来事に、生きることの辛さ、苦しさを味わった。
ラジオの生放送を”ドタキャン”したエピソードも明かされている。
舞台一筋の彼女を支えた言葉があるという。
それは「サチコーの芝居を見るためには長生きしないといけない」と語った、90代の老婦人の声だった。
”おばあちゃんたちのためにも芝居を頑張ろう”と思えた。
そして、78歳になった今も、舞台に立ち「笑い」を届け続ける。
あるドクターが言っていた。
自身が悩みや病気を抱えていても、「他者に尽くす」生き方を貫けば、エネルギーが湧き、ストレスを”追い風”にできる、と
人が人のために動き、互いに支え合う。
それは弱い生き方ではない。
反対に、人のために行動することで、人は強くなる。
「励ましの社会」を開いていきたい。