「LOVE BOAT」など10ブランドを展開するマルキュー系婦人服専門店のララ・プランが8月31日付けで民事再生法の適用を申請して経営破綻しました。
もう一年以上前から業界では危ないという噂が飛び交っていましたから、とうとう来たかというのが実感です。
エスノファッションブームで人気沸騰した09年3月期には125億4300万円まで急伸した売上が、わずか二期で79億1000万円まで急落。
10年3月期は14億円の赤字で超過債務に転落、11年3月期には23億円の赤字を計上し、資金繰りに行き詰まったとか。負債額は69億8900万円だそうです。
付加価値創造力の疑わしいバイイングSPAのままブームに乗って過大な店舗投資を繰り返していた08年頃から危なっかしいと思っていましたが、強気の拡大策が裏目に出る結果となってしまいました。
人気の波に翻弄されるアパレル業界の怖さを改めて痛感させられました。
ファストファッション上陸以降、売上が下がり続け勢いを失った渋谷109ですが、館内で6店舗も展開する中核企業が破綻したダメージは計り知れません。
起死回生を賭けたリニューアルの最中に起きた破綻劇でしたから、109はいったいどうなるのでしょうか。
ララ・プランは中堅専門店でしたが最近のアパレル業界では『ありえね~!!!』と絶句する大手アパレルの怖~い噂が次々と流れており(社名を挙げては絶対に書けません)、暗澹とした気分にさせられます。
噂は遠からず現実になるものですから、もはや日本のアパレル業界は回復不能な断末魔に陥っているのでしょう。ホントに怖い~!!!