江戸時代の国学者・本居宣長は、庶民の心に”学ぶ喜び”を目覚めさせる人だった。
医師をなりわいとする傍ら、源氏物語の講義も頻繁に行った。
そこには、学問とは無縁の農民や町民たちも、喜々として集った。
彼には、学問とは「物知りになる道」ではなく「自分の可能性を開く道」であるとの信念があった。
それゆえ、「おこたらずして、はげみつとむるぞ肝要」と、仕事の合間を縫っては研さんに励み、門人への講義も晩年まで続けた(小林秀雄著『本居宣長』)
2008年、内閣府が発表した世論調査の結果では、「生涯学習」を望む人が7割を超えていた。
社会人、家庭人になっても、”学びたい””心を豊かにしたい”との願望は、多くの人の胸にある。
年齢、職業、立場を超え、老若男女が和気あいあいと学び合う。
時には、難解な哲理や、古今東西の偉人の話など、、、
黒板も教壇はなくとも、心と知恵を磨く”人間錬磨の教室”。
学びたい心にあるところ、すべてが教室となる。
素晴らしき人生の学舎で、一歩成長の自分史をつづりたい。