フラワー・ジェネレーション(花の世代)――
“武器より花を”と叫び、ベトナム戦争に反対した若者たちをいう。
「愛と平和」を合言葉に、彼らは東西冷戦のない世界を希求した。
半世紀ほど前のことである。
1960年代当時、日本では学生運動が激しさを増していた。
大学の民主化、
学問の価値などが鋭く問われた。
異なる意見・勢力を否定し合う風潮のなかで、若人は、あらゆる知識と学問を活用し、すべての人を生かしていく道を学んだのである。
「たゆまず歩む」ことの尊さも、彼らは知った。
大学闘争は、バリケードを築き、機動隊との衝突を繰り返していた。
過激派によるリンチ事件も、世情を騒がせた。
世を挙げて急進主義へと傾いていく、、、
“幸福の花”を咲かせるのは、暴力などによる力ではない。
「すべてを生かす」「たゆまず歩む」――
“武器より花を”の通り、尊厳しあう心で平和をつくっていきたい。