自動車レース中の大事故。
医師から「一生、車いすの生活」と宣告された。
それでも夢をあきらめきれなかった――。長屋宏和さん。
障がい者のための“ファッション革命”を推進する一方で、F1チャンピオンという夢を追いかけ、挑戦を続けている。
長屋さんは、自著『それでも僕はあきらめない』を書くにあたり、事故の時の様子を聞いて回った。
つらく、思い出したくない出来事だった。
しかし、いつまでも避けていては前に進めないと思ったからだ。
それが再起への第一歩だった。
悩みのない人などいない。生きることは、苦悩との闘いの連続といえる。
その軌跡をありのままに語り、克服の喜びを語る体験談は、聞く人を挑戦へと促し、話す人自身の決意も深めていく。
その出発点は、自身と向き合い、前へ足を踏み出すこと。
「何とかなる」ではなく、「何とかしてみせる」。
この誓いが、“あきらめない人生”を切り開いていく。