「19」を、日本語では「じゅうく」と読む。
「10と9」という意味で、フランス語も同じ形である。
英語は「ナインティーン」。「9と10」で日本語の逆さま。
ドイツ語も同じ英語型だ。
それに対し、サンスクリット語は「1少ない20」という言い方になる。
数字の読み方一つにも、文化の多様性が表れる。
言語、生活習慣、思考方法は、地域によって千差万別。
しかし、世界各地で「哲学カウンセリング」を施してきたアメリカ実践哲学協会のマリノフ会長は、経験をもとに語る。
「諸民族の間には種々の違いがあっても、人間が味わう苦悩は、他のあらゆる相違を超えて、みな同じ」と(『哲学ルネサンスの対話』潮出版社)。
その共通の苦悩とは、つまるところ「生老病死」の四苦であろう。。。
文化の多様性を最大に尊重し、今日も心と心を結ぶ対話を拡げていきたい。