から、種を贈られたことだった
旧ソ連解体後の1996年6月、ウクライナで核ミサイル基地が撤廃された。
その跡地に植えられたのがヒマワリである。
ヒマワリの種を植える真の意味は、人間一人一人の「生命の奥」に「平和の種」を深く植えていくことにある、と核時代平和財団のD・クリーガー所長は語った。
同国でチェルノブイリ原発事故(86年)が起きた後も、汚染土壌の浄化にヒマワリが活用された。
放射性セシウムは、肥料のカリウムと化学的な性質が似ている。
ヒマワリはそれを吸収する能力が高く、土の中のセシウムを集めることができるからだ。
現在、福島県でも、土壌汚染を少しでも改善できればと、ヒマワリを植えるプロジェクトが進められている。
「ヒマワリは『希望』の象徴です。それ自体が『生命』であり、次の生命を結実させるものなのです」とクリーガー所長。
ヒマワリは「向日葵」と書く。
いつも太陽を向いて咲く。
人間もその花のように、どんな時も希望を見つめて、今日も1日頑張っていきたい。