「経験は、時としてネガティブな選択のもとにもなる」
将棋棋士の羽生善治氏は言う。
失敗の経験は、自分の思考を縛ることになりかねない。
そのため「そういうマイナス面に打ち勝てる理性、自分自身をコントロールする力を同時に成長させていかないと、経験を活かし切るのは難しくなってしまう」と(『決断力』角川書店)
取引先の開拓や、困難な交渉など、
「前回、ダメだったから今回も無理」と二の足を踏みがち。
その殻を破って「挑戦」へと踏み出すには、自分が強くならねばならない。
アカデミー賞で作品賞に輝いた「英国王のスピーチ」は、
吃音に悩み、劣等感の塊だったジョージ6世が、それを乗り越え、ナチスとの開戦スピーチに臨む伝記映画。
支えたのは、治療士と妻であった。
王を演じた俳優の言葉がいい。
「彼は自分の障害に向き合って闘うことで、自分の中に潜んでいたいろいろなことを発見した。それは、いわば彼にとっての勝利なんだ」(同映画のパンフレットから)
棋士であれサラリーマンであれ、王であれ庶民であれ、
「生きる」とは「闘う」こと。
闘う相手は弱い自分だ。
その勇気をくれるのは、励ましであり〝勝った人〟の体験。
さぁぁぁ、自分自身が、その体験談となる道を切り開こう。。。