「カーナビをつけるようになって、なかなか道を覚えられなくなった」
車に乗せてくれた友人が、しみじみと語った言葉だ。
共感を覚える人も多いだろう。。。
科学技術の進歩によって、確かに私たちの生活は便利になった。
半面、機械をあてにすることで、“よくかける電話番号を記憶しておく”など、これまでできていたことができなくなった、と感じる場面が多くなっている。
人間は、誰しも計り知れない大きな可能性を持っている。
その可能性をさえぎるものの一つが、自分以外の何かを“頼る心”だ。
先の話は、この真理をよく表している。
綱引きにおいて、綱を引く人数が増えれば増えるほど、一人が出す力が減っていくという実験結果(リンゲルマン効果)があるが、
「“人に頼る心”がある限り、自分のもっている大きな力を出し切ることはできない」ということである。
「自らが掲げた目標の達成のために、執念を燃やして挑戦を続ける!」
「すべての責任をもって、物事を推進していく!」
「一人立つ精神」のままに、自分自身を錬磨する機会があふれている。
その挑戦の先に、思ってもみなかった“可能性の花”が、大きく開く“春”が待っているのだろう。