今年も賀状を書く季節になりました。
メール全盛時代とはいえ、日本独自の伝統文化。
正月に顔を思い浮かべながら、目を通す喜びは、えぇぇぇもんですよね。
時に、たった一通の便りが人の人生を変えることもある。。。
フランスの文豪ロマン・ロランの挿話がそれを物語る。
無名の学生時代、トルストイに人生の悩みを訴える手紙を出した。
思いもよらず、大文豪から誠実な励ましの返信が届いた。
歓喜した彼は、終生トルストイを人生最大の師と仰ぎ、数々の名作を著す文豪となったのである。
虚礼にするか実礼にするかは出す方の心根しだい。
相手の幸せを願う、感謝と思いやりの、手書きの「一行」があれば誠意は伝わる。
小さな紙片に「大きな真心」を乗せて、新旧の友へ送りたい。