孫の二乗の法則という名前を見て「これは何?」と正直思いましたが、中身を見ると非常に素晴らしい内容です。
これまでソフトバンクは、ニッチばかりを狙っていたのかと思っていたが、全くそうではなかった。
もっと壮大なビジョンを持ち、自身が退陣したあとの事も徹底的に考え抜いている。
そして何より単なる成功哲学ではない。
これは、ビジネスの原理原則の書だと痛感しました。
【本文要約】
■この超ビッグな幸運のときに生まれたという、
この天の時を上手く活用して、羽ばたかなきゃいけないということであります。
天の時を得て、地の利を得たのならば これはもうやらんといかんばいと。
これで挑戦しなかったらリーダーになる資格がないということであります。
■自分が大将になるためには自分を支える10人くらいの気心のしれた、
志を本当に共有した将でなければいけません。
■仕組みを作って、システムを作って、法則を作ってという形でいかないと
大きな組織作りというのはできない。 継続して勝つ仕組みはできない。
■2、3日で考えられるビジョンなんてものはこれはもう全然失格と。私に言わせれば。
ましてはビジョンのない奴ってのは絶対にリーダーに、
なっちゃいけないということであります。
■ビジョンを描いたら、ビジョンに対して本当に
そのビジョンが正しいのか、この情報収集を徹底的に行うということであります。
■3割以上絶対に組織を傷めない、3割以上いかれそうだ、やられそうだ、
もう迷わず瞬間にスパンと切る。涙を飲んで。
■皆さんの部下に対して深い愛情があるなら、
我々のお客さんに対して強い責任感があるならば、1番にならなきゃいけない。
■30年で成功しようと。30年でピークを迎えていい
というのであれば、シングルブランド、シングルビジネスモデルが一番効率良い。
でもあのMicrosoftですら、今もう成長が鈍ってきてしまっていると。
■自分でやれって言われれば自分でも出来ると。
でも自分は全方位やらなきゃいけないから、
自分と同等かそれ以上の能力のある人をね、使いこなすという能力をつけなきゃ いけないと。
■だから本当に戦いに勝つということは、最後の静かな広い海の状態にして
初めて戦いが完結すると。