9月29日、新聞紙面でも取り上げられたが、あの価格破壊のドン・キホーテ(20年連続増収増益を続ける)が新業態「会員制卸売り型小売店」に乗り出すことを発表。
その1号店「WR(ダブルアール)岸和田店」(大阪府岸和田市)が10月1日に正式オープン。。。
ファミリー層の取り込みを狙い、2013年6月期までに売上高100億円を目指す。
WRで狙うのは“ドンキ流百貨店”。
「売り場は百貨店流。でも商品は安い。それが一番いいでしょう」と、、、
7月にドンキグループ傘下に入った「ダブルアール」の川端俊彦社長はWR岸和田店の店舗方針について、こう説明している。
ただ、ドンキの挑戦には課題も山積する。
その一つは、会員制の卸売り型小売店が日本にさほど根付いていないことだ。
国内で唯一の例といえるのが、米国発の会員制卸売り型小売り店「コストコ」だ。
コストコは徹底的なアイテム、商品の絞り込みで知られ、食料品や消耗品などを現金払いの持ち帰り型によるまとめ買いで低価格につなげて人気を博している。
これに対しWRは、コストコの30~40倍ともみられる12万の商品をそろえているが、衣料品や服飾品が中心のため、コストコのようなまとめ買いも期待できないなど課題は多くある。
消費不況で既存の百貨店やスーパーの売り上げがなかなか水面上に浮かび上がれない中で、「百貨店流」に挑むドンキの試みが新たな消費形態を生み出せるのか。
これからの動向に期待したい。