アパレル企業も注視するJR駅ビルやエキナカ
現在、JRグループは流通小売業に積極的に参入してきており、
駅ビルやエキナカ(駅構内型の商業施設)など多彩な業態を開発・展開している。
とりわけ、JRにおいて駅ビルなどの商業施設の売り上げは年々増益。JR東日本においては、1兆円を超えており、アパレル企業にとっても「出店先の重要な柱」と位置づけるところも多くなってきている。
駅に民間の資本をいれ、「民衆駅ビル」として誕生したのがJR系駅ビルの始まりであり、JRがまだ国鉄だった1960年代から70年代にかけて、駅に併設して吉祥寺、天王寺、新宿、東京駅地下などに商業施設が建設された。
その後、改良を繰り返し、「ルミネ」のようなファッション関連や飲食、サービス店舗を集めたものに生まれ変わってきた。
ルミネの2008年度の売り上げは2652億6400万円(前年比1.2%増)とJR系の駅ビル・ファッションビルではトップの売り上げを誇っている。
そして、今年12月に閉鎖する西武有楽町店(東京都千代田区)の後継店舗について、ビルを所有する朝日新聞社などは14日、JR東日本の子会社でファッションビルなどを運営するルミネ(東京都渋谷区)を優先交渉先に決定したと発表した。ルミネは平成23年秋の開業を予定している。
そして、大阪でも来年の5月にJR大阪三越伊勢丹がオープンすることは、昨日14日発表された。
今後ますます、激化する駅ビル・エキナカ、またそれに伴う駅周辺事業・店舗とのしのぎ合い。
今後の動きを、注目していきたい。