自分の気持ちを正直に言う。③ | セリの Happy ❤️ 幸年期 ‼️

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その夜、

ぢんさんの『がんばっても報われない本当の理由』を

また読み返した。


そして、翌朝早く、もう一人の出演者に電話した。


自分が不安でたまらないこと。

何もわからないまま現場を任されたけど

自分ができることが全くないこと。


どうしていいかわからないし、

何を話していいのかもわからない。

連絡を取れと言われたけど

こうして話していても、何を連絡取りあえばいいのかさえ思いつかないこと。


心細くてたまらないんです。


   そういいながら、自分の声が震えて涙声になり


こんなこと言うのはほんとうに情けないけど


助けてほしいんです。


   そう吐き出した時、涙がぽろぽろこぼれた。



電話の向こうで相手もあわてただろう。

でも、その人は、すごく温かい声で

「大丈夫ですよ、

 あなたの不安になる気持ちわかります。

 本当にそうだと思います。 

 僕のできることは全部自分でやれますから」

と慰め、励ましてくださった。



電話を切った後

前日、そっけないやり取りで終わった相手にメールを書いた。


電話での会話で

自分がなぜか傷付いて悲しくなってしまった、と

正直に書いた。



わたしは自分がとても不安で、心細かったので、

あなたの言葉や声の調子に

自分のことなんだから一人で何とかしろと

言われたような気がしてしまったのです。


そう書きながら、

あ、、、

これが自分の思い込みなんだな。。。と気が付いたけど

でも

それでも自分の気持ちを正直に伝えたかった。


そして、

自分が何もしない、できないことを白状し、

助けてほしいと甘え、

すべてお任せしますので、と

有無を言わせぬ調子で、責任を全部振ってしまった。


「お願いします」の言葉もあえて書かなかった。


わたしは、何もできなくてもすごいんだから。


わたしを助けさせてあげるんだから。


そう自分を励まして、えいっ!と送信してしまった。



返事が返ってきたけどなかなか怖くて見られなかった。

現場に出かける直前、恐る恐る開けてみたら


「だいじょうぶです!

 僕も電話で、そのつもりでお話していましたから。

 きっと大丈夫ですよ、安心して来てくださいね」


思いもかけぬ優しい返事だった。


奥様が初めての出産をされて

里帰りしていたのが前日に赤ちゃんと帰ってこられ

奥様と赤ちゃんのことでてんてこ舞いなうえに

また数日後に長期出張に出られるため準備もあり

今とても忙しいのだ、と書かれていた。



それを読みながら

じーんとした。


初めて、相手の気持ちを思う余裕ができた。


忙しくて時間がない中、

返事をくれたんだなぁ・・・


彼の温かい気持ちが ひしひしと感じられた。


会場で彼が遠くから手を振りながら走ってきた。


「ごめんなさい。

 僕は本当に口のきき方がぶっきらぼうだとわかっているんだけど

 時間に追われて、つい余裕のない言い方になってしまって」



私はそのひとことでもう泣きそうになってしまった。


こちらこそ、赤ちゃんのことも知らなくて

 あのメールを読んだ時、ほんとうに申し訳なかったと。。


やっぱり、ちゃんと顔を見て話さないとだめだよね。


彼はそういって、優しく笑った。


はい、ほんとですね。

私もそう答えて笑った。



イベントが始まって、

私は予定通り、

冒頭で

担当者が本日不在である理由を話し

自分が何もわからない、何もできない存在であることを白状し

ここから先は、終了時刻まで、

出演者の方々にすべて丸投げで、お任せいたします。


といい、


そのまま客席に座ってしまった。


そして、最後まで、

彼らの話を、

えらそうに いすに深々と腰かけて

観客の中で一番、嬉しく楽しく、聴いていました。




もしも あのとき

私が気持ちにふたをして

自分の不安、不満、悲しさ、心細さを抑え込んで

そのままステージに立っていたら


私はきっと

どんなにイベントが成功しても

怒りと悲しみを抱え込み

孤独だったとおもう。



でも

自分の感じたことを正直に相手に伝えることで

わたしは

自分が、自分の気持ちを、だれよりも大切にしてあげることができた。


そのことが

こんなにうれしいことだと思わなかった。


結果じゃないんだ。

物事が、うまくいくとか、世間から認められるとか

そういう結果じゃないんだ。


自分が、自分を見捨てない。

自分が、自分の気持ちに寄りそう。

自分の感情を大切に掬い取る。

何もなかったことにしない。

自分を無視しない。



イベントが終わり、片づけが終わって帰り道

友達から


とてもよかったよ

貴方の司会はいつも上手だね


と褒められてしまった。


何もしないと宣言し、その言葉通りに何もしない司会者だったのに?




わたし・・・


やっぱり・・・



すごいんだ!!




何もしなくても すごいんだもん!!


何もできなくても 愛されてるんだもん!!


ラブラブ!