仕事が少々忙しく、連休は遊び倒していたので、上旬はライブの回数抑えめ。下旬は反動か、一転して7日連続のライブ参戦!怒涛のような音楽漬け生活だった。わはは!
結局、一ヶ月間に見たライブは18本。見事に取り返したな(笑)よくまあ他のこと犠牲にしてライブ通いに精を出しているもんだと、我がことながらあきれてしまう。だって、ライブが好きなんだもん(アタックNO1風に)……って古すぎるわ、ボケッ!
えー、もとい、この5月にメジャーを止めたYUIが、4人組バンド「FLOWER FLOWER」として活動再開していようが、ファンモンがいよいよ解散しようが、ついでに小橋健太が引退しようが、出雲大社の60年ぶりの遷宮が行われようが、雨の日も風の日もライブハウスへ向かう、
ソウイウモノニ
ワタシハナリタイ
.........はい、それでは、今月のライブ参戦記録をCheck It!



1日(水) 副番長(ホンモノ) 招集任務 「五大番長 ~最初で最後の集会~」@渋谷O-crest
マリエ、菅田紗江、ヒグチアイ、吉村かおり、Utaco
8日(水) 「代官山音楽祭vol.48」@代官山ノマド
小林未郁、the Sing2YOU、倉沢桃子、後藤一哉、ツヅリ・ヅクリ
9日(木) 「ツイスト アンド ウトウト」@南青山・月見ル君思フ
sardine head →junnos →THE SOUL KLAXON →SuzKen →バセルバジョン
10日(金) やもとなおこワンマンライブ“泣いちゃえよブルース”@渋谷gee-ge
12日(日) いいくぼさおり「究極×トリプルワンマン2013 2日目」@渋谷gee-ge
13日(月) ジカンノミツド SP@関内B.B.Street
今西太一と侍/保刈あかね/Kayo/GUN FRIEND SHIP/ヘルメッツ/国吉亜耶子and西川真吾Duo
17日(金) ExPOP@代官山 LOOP
妖精達、YMCK、チャラン・ポ・ランタン、アーバンギャルド
19日(日) カヨコ 弾き語り東京初ワンマン「カゲロウミライ」 @渋谷gee-ge



夜がきて泣きたくなったら、どうしますか?@渋谷Milkyway
ヒグチアイ、藤田悠治、カケラバンク、松崎ナオ
22日(水)IT'S SO FINE!~vol.8 @赤坂graffiti
MEG-mi-TSUI、mimika、黒瀬マナ、高橋知世
23日(木)Acoustic Soul @渋谷LOOP annex
大和田慧、fasun、ポポルカ、aja、kayo
24日(金)皐月の散歩道'13 @赤坂graffiti
斉藤麻里、郁彩、とっと、飯田舞
25日(土)Each feelings Tokyo 2013~ひだまり2013 東京公演 vol.1@下北沢.com 音倉
玉城ちはる with 由梨香さま、カケラバンク
26日(日)木下直子ワンマンB面東京公演@代官山ノマド



坂本麗衣ワンマン「ロードムービー第12章 ~弦楽四重奏編 vol.2~」@渋谷gee-ge
27日 (月)『さらさと!chouchouchou!vol.2 in 東京!』 ~さらさ 4th album「栞音」Release Live~@渋谷gee-ge
さらさ、piano trio chou-chou ゲスト:玉城ちはる
28日(火)Bookmark vol.31@渋谷eggman
Avaivartika、ピストルバルブ、Draft King、mimika、ストロボサイダー、NIHONGI、Suzu
29日(水)唄芸51@高田馬場・四谷天窓
小林未郁、やもとなおこ、finola、有坂ともよ



今月も色々なアーティストを見たなあ。ジャンルも様々。それでも、玉城ちはる、ヒグチアイ、やもとなおこなど2回見たミュージシャンはいた。内容充実のワンマンで盛り上げてくれたやもとなおこ、いいくぼさおり、カヨコ、木下直子、坂本麗衣らにも感謝。本当に音楽で、楽しい月にしてくれた皆さまでした。
ワンマンは、やはりミュージシャンにとって最高の見せ場。2時間前後の長丁場を一人で切りまわさねばならず、その構成もインディーズは自分自身で考えねばならない。どうしたらお客さんを最後まで飽きさせず、自分の今を余すことなく伝えきれるか、現在の最高のパフォーマンスを見せつけることができるか、そしてワンマンを通じどこまで自らも成長できるか。
熟慮を重ね、バンドのメンバー構成を決め、サポートをお願いし、リハーサルを重ね、その日限りのアレンジを磨き、チケットを長い時間をかけて手売りして、沢山の人に足を運んでもらうために特典音源を作ったり、来場してくれる人にスペシャルな一夜を演出するため流す映像を制作したり、ライブハウスと協力してオリジナルドリンクを用意したり。
情熱無くして、できるものではない。いや確かに中には軽い気持ちでワンマンを開き、お客さんに満足感を抱かせず帰してしまう輩も存在する。そんなワンマン、多数見たこともある。だが、この5月に僕が体験した5人の女性シンガーソングライターのワンマンは、中身の濃い、渾身の力で臨んだ素晴らしいライブだった。
10日のやもとなおこは、彼女の代表曲となった「泣いちゃえよブルース」の発売記念ワンマン。だが、それも彼女がこの1年に精力的に生み出し続けた膨大な新曲たちの1曲に過ぎない。月間ノマドで毎月1曲発表してきた作品の数々や、立て続けに発売したシングルCDたちの中から、選りすぐりのセットリストで、最初から最後まで全く緩む瞬間なく、怒涛の名曲オンパレード!ブルージーな曲から、かわいらしいやつ、切なく考えさせられる社会派に、ノリノリなロックまで、どんなジャンルも自分のものにしてしまう天性のソングメーカーぶりを見せ付けてくれた。それらの楽曲たちを自らギターを掻き鳴らし、やもし節で歌い上げる。小さくて細い体から予想もつかぬパワー。彼女を愛する沢山のファンが1曲目からハイテンションで手拍子、かけ声でどんどん盛り上げ、会場の一体感は素晴らしかった。別の日の演奏だけどこの動画いいよhttp://youtu.be/46U6GBUX334
12日はピアノの詩人、いいくぼさおりのワンマン。その美声とクラシックのような歌唱で、心を振るわせてくれた。一方で「ベランダでボー」など、客席との絶妙の駆け引きで笑い満載のエンターテイメントもあり、客席のそこら中から涙をすする声が聞こえてくる名曲「叫び」あり、そのたぐい稀なる才能を遺憾なく発揮する「愛がくらいね」などなど、どの曲をとっても完成度の高さに驚くばかり。保Pとの二人三脚で生み出す「いいくぼワールド」は聞くものに極上の音楽空間を届けてくれる。特に「みんな一緒に歌おう」と「叫び」のサビで声を一つにして歌う瞬間の陶酔感は素晴らしすぎる。これほど高い水準で常に聞くものを楽しませてくれるアーティストは珍しいよ。
19日は大阪を拠点とするカヨコ。そのロック魂がとてつもなく熱い

26日は木下直子と坂本麗衣のワンマンのダブルヘッダー。二人は仲良しで、二人が一体となって作るライブ「月夜のシャララカーニバル」は毎年恒例イベント。なぜ同じ日にワンマンすることになったのか分らないが、その事実が明らかになってすぐ、木下直子がライブの時間を繰り上げ、2か所をはしごできるよう配慮してくれた。ありがたく二人のそれぞれのワンマンを堪能した。
木下直子のワンマンはいつもそうだが、本当に密度の濃い時間を過ごせる。歌詞もメロディも卓越したフォークソングライターであり、シンガーとしてもその楽曲に深い説得力を持たせる力量がすごい。本当にどの曲も名曲。この日はいわゆる「B面」曲ばかりというちょっとレアなセットリストでファンとしては逆に嬉しい夜になった。でもB面だからクオリティが落ちたりしないのが木下直子だ。前日に「A面」ワンマンをやっており、それは見られなかったのだが、当然そっちで「硝子細工」や「私を守るもの」「生きとし生けるもの」「ひまわり」「ピアスとオレンジ」とかの感動の名曲たちを演奏していたから、B面ワンマンでは代表曲抜きのセットリストになる。ところが彼女の場合、代表曲といえそうな曲だけで軽く10曲超えてしまうから、B面の日にも美味しい要素がたっぷりなのだ。彼女のライブには感動がある。
坂本麗衣も類稀なソングライターだが、木下直子よりずっとロック!曲調と歌声、ルックスのギャップが大きくて最初は驚き、そして耐えがたいほど惹かれてしまうのだ。声はかわいらしく、時にに松田聖子のようにさえ聞こえるが、斜めに構えてグランドピアノをはずむように弾き、激しく汗を飛び散らせながら歌う姿がすごく格好良い。ジョン・レノンやキャロル・キングを愛し、楽曲にもそうしたテイストを色濃く反映するから、すごく親近感を感じてしまうのだ。それを、ギターのイッフィらと共に激しく、且つおしゃれなバンドアレンジにして畳み掛けてくる。聞いている側は、もう興奮状態だよねー。いい音楽は、無条件にいいのです!
長くなったので、一旦ここらでアップ!
ただ、この5月には特筆すべきライブとして「五大番長」イベントがあったことは、記しておこう。あれは面白かった(笑)
それと、この5月14日に斉藤麻里がメジャーデビュー10周年を迎えた。おめでとう

ここに至る道は紆余曲折、大変だったと思う。でも今の麻里ちゃんをライブで見ていると、本当に楽しそうに歌っている。何より彼女から「楽しい」菌が溢れていて、またたくまに会場中のお客さんに伝染して、盛り上がるのだ。それは、例えどんな苦労や苦悶が過去にあったとしても、その全てを彼女が糧にして成長している事の証明だろう。
僕はよく知らないが、メジャー時代の彼女に色々あった事は想像に難くない。長い間、新譜の発売もなく、上の方針でバンドやらされたり。事務所を転じても、活躍の場や音楽性などで納得いかない事も多かったろう。それでも、「前髪の記憶」「アマレットジンジャー」「ダイブ」などの名曲を生み出し、自分だけで立ち上がり、新しいファンを次々とつかみ、どんどん広い会場に挑み続けてきた。暴風雨で中止に追い込まれたO-crestワンマンなど涙にくれた出来事も乗り越え、前に進み続けた。すごい根性だし、本当に音楽が好きなんだろうと思う。
今後も益々、活躍して欲しい。がんばってね。だって、彼女は本物のアーティストだから。