2012/2/14 佐藤ひろこ、玉城ちはる@strobe cafe | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

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「Valentine Kiss」@北参道strobe cafe
出演:小貫諒 →玉城ちはる →佐藤ひろこ
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今日はバレンタインデー。となれば、やはり玉城ちはる、でしょう。って、違うか。うん、多分違う気がする。バレンタインというと、相手はかわいい女の子のイメージだから、ねー。って姐さんもかわいい女性ですが……おいおい、自分のブログで何を言い訳してんだか(笑)

でもやはり、玉城ちはるがバレンタインの企画ライブをやるって、ちょっと違和感ある!それもそのはず。仕掛けたのは、佐藤ひろこ&strobe cafe。玉城姐さんはダチのひろこの誘いなら、と話に乗ったわけだ。これに坂本麗衣とか加わったら、それはそれは素晴らしすぎるトリオになったのだが。

しかし、それでも、玉城ちはるに負けず劣らず元気なひろこ姉さんとのマッチアップ。今夜は出演者を見た時から、2人だけでも爆笑の波状攻撃で楽しい夜になることは必定。で、やっぱりそうなった、笑 笑 藁 笑


1番手の小貫諒は、すらっと細身の長身イケメンシンガーだ。ギター弾き語りで、2曲目からパーカッション、3曲目からベースを加わり、徐々に大きな編成に。強い、というよりきれいな声で、優しく歌う。女の子ならファンになっちゃうなあ。


2番手は玉城ちはる。

今夜は明治チョコレートのような赤色のワンピースに黒タイツ。真っ白なstroeの壁に囲まれて、しっかり目立ってる(笑)すかさず「明治のCM狙ってまーす」とアピールするところはさすが。

そこにチェロの吉良都ちゃん――いつもかわいい!――、ギターの菅大介&パーカッションの3人にサポートされ、存分に動き回りながらのステージ。そのハイテンションぶりっといったら(笑)小貫くんがしっとりしていただけに、お客さんはついていくのが大変!というか、ついていけません(笑)。まさに草食系男子と肉食系男子のよう。

それでも、バレンタインらしく1曲目に「好きだよ」。ところが今夜のこの曲は、いつもの優しい歌い方ではなく、とても悲しそうに歌う。期待していたものを裏切られたような、新しいような、なんか、やられた(笑)

菅さんのアレンジって、この意外感がいい。それが最も現れたのが「EMILY」だ。今夜は玉城ちはるがstrobe初出演ということで、ここの名物でもあるRHODESピアノを使ってEMILYをやると予想。ところが、今夜の編成は弦とパーカスのみ。誰も鍵盤いないじゃん!やらないのかと諦めてた。

3曲目の前奏はパーカッションと、弦を叩くピッツィカートのみ。メロディラインが分からず、何が始まるのだろうと注意していたら、音譜揺らめいた悲しみに~音譜

EMILYじゃん!またしても、やられた!その斬新なアレンジ、さすがだー。しかも、けっこうタイトな曲調。バレンタインなのに、スイートじゃないアレンジって、あえてすかしたな。それでいて、曲間は爆笑トーク。曲中はハイテンションな動きで激しい。

お客さんを幻惑させながら、びしっと決めるところは決める曲も。「LOVE」だ!よく、CMなどで使われるジャズスタンダード。この甘い曲を選ぶかー。しかも、全編英語の詞で、それをジャズシンガーばりのボーカルで。上手いじゃないですか(笑)

さらに、「私には7人の子供がいてね。説明は省きますが…」ってトーク。最近、省きますね。さらに書籍出版の話。大物が参加するレコーディングの件。きっと、今夜初めて玉城ちはるを見たお客さんがいたら、すごく困惑したことだろうと思う。音楽も、トークも、真面目なのか、おちゃらけてるのか、ハードなのか、スイートなのか。一つに像が結ばなくなったんじゃ?

あれ、楽しんでやってるね。Sだね。

そんな玉城ちはるのステージが好きな自分はMなのか?笑

とにかく盛り上がった楽しいライブでした。

【セットリスト】
1)好きだよ
2)アマリネ
3)EMILY
4)?
5)LOVE (カバー)
6)ひだまり


さあ、トリは企画者の佐藤ひろこの登場だ。

その彼女だけ、一人きりのステージ。しかし、それはそれで十分に惹きつけるものにしてしまうところが流石。前の2人に引けを取るところなし。曲によってギターとピアノを弾きわけ、シリアスだったり、イロモノだったり、アッパーだったり、様々な表情の佐藤ひろこを楽しませてくれた。

その笑いをまぶすトーク、その自然な素朴さから滲み出す人間力、激しくも繊細なギターテク。彼女はやはり実力派のステージ達人だ。

最初の「元気の源」で一気にお客さんをのせて、暑い手拍子でお客さんも参加させて、つかみはOK!すぐに彼女のペースだ。

「私だけ忘れて」「一等星」でじっくり聞かせて、お客さんの集中を高めたら、再び「イロモノ」路線の「かんぴょうのうた」。でも、すごい、歌いやすいいい曲。さすが、栃木県壬生町のかんぴょう大使!音譜かーんぴょう!音譜ってサビが頭にこびりつく。

ラストは、元気よく「RUN」。この疾走感もまた、佐藤ひろこの魅力だよね。さすが空手家、芯がしっかりしていて、強さがある。頼もしいんだよね。

【セットリスト】
1)元気の源
2)私だけ忘れて
3)一等星(pf)
4)かんぴょうのうた
5)キセキ
6)RUN
en1) small world~はじまりのうた~

<出演者が全員ステージに>
プレゼントタイム 出演者3人が用意したスペシャルなチョコ菓子争奪のじゃんけん大会
en2)バレンタイン・キッス(3人で国生さゆりカバー)

最後は上記の通り。ひろこ&ちはるのアラサー女子トークが炸裂し、小貫君はたじたじ。「もっと上手く突っ込みなよ」とか言われていたが、そりゃ一般男子には難しいって。お笑い芸人なら、逆にうまく料理してくれるのだろうけど。

だって、最後のバレンタインデーキスで、おにゃんこ時代のぶりぶりな国生さゆりの物真似で歌ってしまう玉城ちはるなのだから。ちなみに企画者の佐藤ひろこが、このコラボ曲を出演者に覚えてもらうために作った音源に写真をつけて、自分でyoutubeにあげてます。ぜひご覧くださいませ(笑)

ちなみに、終盤で「しゃらららら、素敵にキッス」というくだりを、お客さんを三つに分けてコーラスさせるという企画もあり、その際にステージからかける「OK」というくだりまで入っている辺りさすがです。まゆゆより好きだな(笑)

で、コーラスは上手くいったのかどうか。客席の真ん中にいると逆に分からないものです。

ああ、楽しかった。

個人的には、玉城ちはるのてづくりチョコと、じゃんけん大会で勝ち取った小貫君の超高級チョコもゲット。いやー、美味しかった。ご馳走様でした。それが冒頭の写真。BVLGARIのチョコは、大人の味わいでした(笑)