2012/1/6 響レイ奈、チャランポ、バロン@大塚 | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

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「新年から大塚でちょっとした贅沢な夜」@大塚All in Fun
出演:チャラン・ポ・ランタン →バロン →響レイ奈&イーガル
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あけましておめでとう!これが新年最初のブログだ。初詣で今年はライブ観戦、少し控えると誓おうかと思ったけど、やはり止めときました。今年も楽しい1年にしたいもんです。

さて、2012年ライブ初めに選んだのは響レイ奈&チャランポが出るスリーマン。

艷姿@Graffitiや郁彩企画@strobe cafe、Jiminyが出てるmorphなどなど、どれもかぶらなければ行きたかったんだけどね。新年早々悩ましい。それでも、個人的には大塚が正解だったと思うアフターでした。

大塚のAll In Funはライブ有りのダイニングバー。少し早めに到着して良い席を確保したら、まずはビールとここの人気メニュー、焼きチーズリゾット。navi cafeの焼きカレーも良いですが、こちらのリゾットもなかなか。難点はボリュームかな。

なかなか客の出足が遅いようで、予約は満杯なのに客席が埋まらない。そのため、スタートを少し遅らせているようで、ゆったりと会食しながら、今年の僕のライブ初めとなる彼女たちの出番を待つ。このゆとりがいい。

10分ほど遅れて、チャラン・ポ・ランタンの登場だ。しかし、彼女たちは遅刻したためリハしてないので、まずはサウンドチェックという名のリハをしばしw 小春ちゃんも「これは聞かなかったことにな。とか言いながら、新曲やるんで、練習するから、君たち2度聞けておいしいな」などとぶつぶつ。客席も爆笑しながら「サウンドチェック」を見守り、本番を待つ。やはり、年が明けても、チャランポはチャランポだった(笑)

それでも、本番となれば彼女たちの音楽世界の虜になってしまう。独特の昭和ノスタルジックな世界を超絶技巧の小春アコーディオンと、18歳とはとても思えぬ哀愁と唸りで圧倒するももちゃんの歌で、魅了してくれた。素晴らしい!



今夜も、ももちゃんは赤の昭和チックなワンピース、小春は黄色。二人の衣装と、音楽が見事に彼女たちならではの世界観を作り上げている。18歳と21歳?という若い姉妹だが、その完成度の高さは大道芸などのお金を取るプロの世界でやってきた厳しさが背景にある。甘えがないのだ。よく見かける、かわいさや若さに甘えて自らのステージの緩さを許している若い駆け出しとは、貫禄が違う。

新曲も良かったが、やはり「人生のパレード」を、2012年の滑り出しに聞けて嬉しい。音譜終わりのない人生 パレードは続くよ、どこまでも どこまで~も~音譜


今夜は、ここAll In Funで10月に響レイ奈とチャランポが対バンした企画「大塚でちょっと贅沢な夜」の続編。タイトルに「新年から」「~した」を加えたように、今夜はツーマンではなくもう一組加えてスリーマンに。新年らしく、賑やかに大道芸的な見せ場をもつ「バロン」が2番手で登場だ。

軽やかなタップから始まって、ウオッシュボードならぬ、お手製「湯たんぽチャンチキドラム」で歌い、さらにウクレレまで。たった一人というのに、その多芸どれもが実に興味深く、お客さんはみな引き込まれていく。すごいな。



その真面目な顔してとぼけたトークが味わい深い。こういう魅力って、場数を踏んで磨かれるものなんだろうなと思わせる職人技。唸るってまうね。


さあ、そしてトリは響レイ奈&イーガル+バリトンサックスの秀雪の3人だ。秀雪はあのラ・しゃららで岡Pと組んでる彼だね。終わってから話すまで、気付かなかった。すまん!二人だけでもムーディーなのだが、今夜は低音サックスの甘い響きも加わって、レイ奈のステージもますます魅力的に。



「星降る丘」から始まり、「ピストルと女」ありで、やっぱレイ奈は美しいw さらに、念願のあのロマンチック3部作の完結編、ついに聞けて感激!朝の通勤電車の一幕をレイ奈とイーガルのデュエットで。3部作はどの曲も、可笑しい。そしてキッチュ。無表情な顔でふりをつけて歌うレイ奈が、魅惑的なのだ。


最後のアンコールは、なんとオールキャスト&響レイ奈とももちゃんのツインボーカルで、レイ奈の「悪い女」とチャランポの「カシスオレンジ」。グランドピアノは勿論イーガル、アコーディオン小春、バリトンサックス秀雪に、呼び込まれて即興で見せ場を作りまくった湯たんぽチャンチキドラムのバロンの競演。すごいね!

特に、ももちゃんの「悪い女」が良かったー。純真な乙女のようでいながら、性悪女を演じきるももちゃんが「あたしは悪い女~」って歌うシュールな感じ、いいねぇ。レイ奈はきっといま、悪い女を楽しんで演じていると思うが、ももちゃんは数年後には、男を騙す悪い女に本当になれるかもね。ちょっと楽しみ!




そしてラストの「カシスオレンジ」がまた(爆)

いつもは間奏で、ももちゃんがお客さんに絡み、「愛してるっていったじゃやない!」と恨みをぶつけるのだが、今夜はレイ奈と二人で掛け合い。「実はわたし、彼ができたの」「えっ、わたしも」「実は元旦から」「わたしは大晦日から」「音楽家なの」「それって私も知ってる?」「眼鏡かけてて」………

そして発覚する秀雪の二股疑惑。二人から同時に「愛してるって言ったじゃない」と責められ、目を白黒する秀雪。あー、面白かった(笑)

その後のお酒もすすみ、ビールとワイン5杯くらいは飲んだかなあ。いやいや、新年早々、楽しい夜はふけていったとさ。今年一年、良いことが起きそうな予感たっぷりのひとときでした。