今日、22日は彼女の7枚目のシングル「That Love」の発売日。そのお披露目ライブが、原宿KDDIデザイニングスタジオで開かれるのだ。少し早く着くと、丁度リハ中。公開スペースだからよく見える。と、彼女と視線があって、ニッコリしてくれた。やばい、ほれてまうやろ(笑)
時間があったので、5階のカフェで早い夕食を取ることに。今夜は忙しいので、食べとかないと。
開場前に降りて行くと、昨夜のライブで見かけた顔がちらほら。音楽事務所つながりなのか、マリアと知り合いらしいタレント候補とみられる女子高生も。ステージを囲むすり鉢状の客席で、30人ほどが彼女の出番を待ちわびる。
今夕のライブは、昨夜と同じギター1本の弾き語り。アコースティックなソロステージだった。
1)終わらない夏
2)Going My Way
3)The Rose
4)Goodbye, Good day
5)Deep into You
6)That Love

昨夜とほぼ同じセットリストだが、昨夜と大きく違ったのはメイクや髪型、ファッションだ。この日のために用意したのだろうか、金のキラキラした飾りがきれいなタンクトップにミニ。そしてシックでおしゃれなヒール。髪も前髪を少し立てて、目も上品にパッチリとメーク。
元々、スウェーデン系が入ったクォーターの美人だが、その顔が一層引き立つ。ギターのストラップもラメ生地で、キラキラした出で立ちは昨夜のHOMEライブのカジュアルな衣装とまた違った魅力が滲む。
最後に歌ったのが新シングル曲「That Love」だ。切なく揺れる女心を、優しく歌い上げるミドルバラード。彼女本来の優しい声によくマッチしていて、キュンとする。
2曲目に歌ったGoing My Wayや、デビュー曲のGETAWAYのような疾走感ある激しい曲も、彼女が力強く歌うと格好良い。リズム感がとても良く、のせてくれる。ただ個人的には、前日書いたように、彼女のよりスローでアコースティックな「終わらない夏」や「忘れたくなくて」が僕の好み。
その点、「THAT LOVE」はまさに後者だ。ただ、違うのは、この曲は終わらない夏と違って、彼女自身の体験に基づく曲ではなく、フィクションだ。それだけに、彼女も1年以上、ライブでこの曲を歌いながら、自分の思いを重ねられるまで、ゆっくり育んでいた。
こうしてレコ発にたどり着いたという事は、十分時間をかけて、この曲の世界を自分のものにしたということだ。穏やかな心持ちで、「あの愛」を見守る――それだけ、今の彼女自身が安定していて、人に優しくなれるゆとりを得ているのだろう。デビュー当時は焦りや緊張が溢れていたもの。
だから、この曲はゆったりと目を閉じて、しみじみ聞いてみたい。ライブではつい、彼女を目で追ってしまうから。派手さはないが、心に沁みるいい曲だよ。