で、しわ寄せがブログ更新にきてる訳です。書く時間と元気がさすがに残ってない(笑)久々に長期間更新できずにいるわ。ちなみに前回ブログ更新してから、四本ライブ見てるが、レポは全く手付かず。ああ、記憶ばかり褪せていく

今日も忙しく仕事してたら、ぽっかりと空き時間が。ここぞとばかり、サクッと渋谷Milkywayへ。矢沢洋子企画「Kiss! Hug!! Love!!! vol.4」だ。見たかったんだよね。
この日はスリーマン。矢沢洋子のほか、彼女のアメリカの高校時代に同級生だった井上ジョーと、女性ボーカルのバンド、MUSIQUAだ。
最初に登場したのがMUSIQUA。ボーカル石橋さやかのキャラが、良くも悪くバンドのカラー。なんか普通の元気でややワイルドな女の子。笑顔はとてもチャーミングで魅力的なんだが。それだけに、少しバンドの楽曲とミスマッチ感も。もっと彼女がキャラのたったワイルドさがあると似合うのかなあ。ぐるぐるみたいに。
もう一つ、彼女の低めで声域が狭そうな声。艶とグルーヴも不足気味なのかな、ちょっとノリにくかった。
2番手は井上ジョー。ライブ見るのは半年ぶりくらいか。彼は米国生活が長い陽気な西海岸のアメリカンだ。その英語の歌いっぷりや音楽性は、ネイティブのようにブルース・スプリングスティーンやHewey Lewisが似合う!純ジャパには出せない味だ。
70~80年代のアメリカンロックを聞いて育った世代としては、嬉しくなってくる。R&Bやブラック系でないところも珍しい。今風に味付けしているけど王道のロックで、ポジティブに力強く背筋伸ばして歌う彼の姿勢はいいぜ!
楽曲も、戸川純のようなオリジナルもあり、ロカビリー風あり、色々なカラーが出ていて楽しませてくれる。
当然、若い女性ファン多数がスタンディングのフロアのステージ寄りを占め、黄色い声援も盛んに飛ぶ。最近の草食系やB系とは違う若者でも、こうしてファンが多数ついてくれるのが、ちょっと嬉しい(笑) 疾走感ある演奏に客席はノリノリ。
最近の日本の商業音楽シーンの主流ではないかもしれないが、ガンバレ



イベントのトリは当然、「Kiss! Hug!! Love!!!」をMilkywayと共同企画・主催する矢沢洋子だ。父親、矢沢永吉のライブからスライドしてきたようなキメタ親父ファンも多数フロア前方に進出してきて、若い女性客と渾然一体でざわつき始める。幅広い層に受け入れられる矢沢洋子らしい雰囲気だ。
いつものBGMの中、バンドメンバーと彼女がステージに出てくると大きな拍手と野太い「よーこー!」コール。俄然、テンションが上がってくる。そのまま、アッパーな「don't look back」「crazy for you」「SUGAR!SUGAR!!SUGAR!!!」「英雄~HERO~」などを続けざまにたたきつける。
矢沢洋子も返しのスピーカーの上に上がって、フロアを睥睨。客席をあおり、客席がコールであおり返し、相乗効果でガンガンとテンションMAXに。フロアの客も体全体を揺らし、腕を高く突き上げ、激しく手拍子。最後は文字通り「high☆tension」で、ドーンと盛り上がった。
といっても、ハードロックのライブではないので、ダイブがあるわけでも、狂乱で失神者がでるものでもない。基本的に矢沢洋子はスイートな歌声で、甘いロックを繰り広げる。尖った信奉者だけでなく、幅広い客層が受け入れられるのは、取っつきやすさがあるからだ。それだけに、今後もファンの数はどんどん増えるのではないかと期待せずにはいられない。
アンコールは手拍子というより、野太い声による「よーこ」コール。現れた彼女に「月光ーっ」と歌ってもらいたい曲を呼び掛ける客も。同感。僕も「月光」とか「逢いたい」を聞きたいのだが、バラード調のこれらの曲を、キスハグではあまり選曲しない。LOOP時代にこれらの曲を聞いて、矢沢洋子にほれた僕としても、とても残念。
結局、アンコールは「HONEY BUNNY」。それもいいのだけど。
少し気になったのは、彼女自身の慣れみたいなものもが見え隠れした点か。ロックシンガーやるぞー!と宣言して「Yoko Yazawa」と矢沢の名前を冠したファーストロックアルバムを発売した時には、攻撃性もあってかなり魅力的だった。だが、それから半年以上たち、このキス・ハグのイベントも4回目となったためか、彼女からシャープさがみられなくなった感じ。やや丸くなったというか、むくんだというか(笑)
また歌った曲もアルバム収録曲のみ。そろそろ本人も周りも新しい展開を望み始めている。彼女が立ち止まることなく、ぐんぐんと駆け上がっていく姿をみたいのだ。そんな期待が今夜、ますます高まった夜だった。