

夕刻、渋谷Milkywayへ。代官山LOOPで彼女が続けてきた月例イベント「Naturarhythem」が休止して以降、矢沢洋子ライブはことごとく仕事が入り、禁断症状が出ていた今日この頃。新アルバム「Yoko Yazawa」は聞き込んでいたが、漸く生ライブだ。
イベントタイトルは、「Kiss



LOOPの企画はアコースティック中心、今度はロックで毎月攻めていくよう。新アルバムで彼女自身も、矢沢の看板背負い、ロックするぞと路線をはっきり打ち出してるしね。来月11月12日の彼女の誕生日には、ここミルキーウェイで第2回を開催予定。彼女自身、すごく楽しみにしているから、みなさん是非ご参加あれ。
さて、本日のライブだ。歌った曲は、1曲だけ英語を格好よくカバーした以外は、全てアルバムから。最初の「Crazy For You」からガンガンのタテのり曲を連発、会場のテンションは上がりっぱなしだ。
僕もスタンディングで激しく手を振ったり手拍子していて、曲順は定かに覚えてない。でも、アルバムの曲は「逢いたい」と「Let Me…」以外は全部歌ったのではないか?「don't look back」「fade away」「Sugar



とりわけ、ラス前にこの日唯一のミドルバラード「月光」で切なく共感を高めると、ラストの「HONEY BUNNY」とアンコールの「high☆tension」で客席とステージが一体となって駆け抜けた最終盤は圧巻。お客さんには、親父さんの永ちゃんファンでもありそうな気合いが入ったおっさんも多く、野太く激しい掛け声や応援が広がり、熱いライブだった。
「月光」は前から大好きな曲で、彼女もアルバムの中でも一番大切な曲とMC。バラード調の出だしから、ぐぁーっと盛り上がるサビまで、心を持ってかれたなあ。
やはり、矢沢洋子は最高。このオーラ、このステージの盛り上げ方、音楽センス…いずれも最高のDNAを見事に引き継ぎつつ、彼女ならではの可愛さもあって、惹き付けられる。相川七瀬やSHOW-YA(時代が違いますが)をも超える人気の女性ロッカーになるんじゃないかと本当に思うね。矢沢洋子は、ぜひみんな見て、感じて欲しいな。
さて、この企画は毎回違う有望アーティストも招いていくという。この日、招かれたのは2組。女性バンド「ぐるぐる」と、ドラム&ギターだけの男2人組「リトルキヨシトミニマム


1番手に登場した女性バンドぐるぐるのボーカルは、一見普通の芯が強い真面目な女の子。黒髪ストレートだしね。それが、歌ったら凄い迫力。ギター掻き鳴らしながら、バーニングブラッド(笑)チャーミングで熱血、熱い声援を多くのファンから受けていたのも分かる。演奏もしっかりしていて、体が揺れる。伸びてきそうだなあ。
ベース、ドラム、メーンギターを担当する他のメンバーも、熱いけど普通の女の子。やさぐれ感はなく、ステージ降りたら親しみやすい健全さ。それも良しだ。
そして異色のリトルキヨシトミニマム!gnk!(元気と読む)がまた盛り上がった。2人だけだが熱い。ボーカルのキヨシが長渕剛とボブ・マーレーを混ぜて小さくした感じ(ってどんな、笑)で太くて粗野だが、意外と上手いボーカルで惹き付け、ドラムのビートやにくい合いの手がメリハリとなって空間が弾んでいく。音楽も単純なロックではなく、レゲエなど色々な要素やリズムが入り交じり、ぐるぐる以上に盛り上げたかも。
二組の熱演も刺激となり、最後の矢沢洋子も最初からハイテンション。前の2組に比べ一回りも二回りもレベルの高いステージだった。すごい楽しかったよ
