10/9/27 SHUUBI@南青山→玉城ちはる@武蔵小山 | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

日曜の夜、翌日のライブの日程見ていたら、ふと気づいた。SHUUBIが1830から南青山でオープニングアクト、玉城ちはるは2000から武蔵小山でライブ。ということは、両方見れる!?おお、いいじゃない、とフラワーボイスリレーで一挙両得な贅沢な一夜、楽しんできたよ。

まずは先日、玉城ちはるも出演したばかりの南青山「月見る君想フ」へ。今夜ここで、SHUUBIがオープニングアクトを努める。

新アルバム「I Love,Your Love」の発売&レコ発ワンマン(10月27日@晴れ豆)に向け、恒例の「オープニングアクト~武者修行の旅」をこの日からスタートしたSHUUBI。

実力・実績とも、トリを飾るにふさわしいアーティストだけに、幕開けのちょい出番では、もったいない。聞く側も4曲だけでは物足りない。その飢餓感が、ファンの足をワンマンへ向けさせるだろうけどね。

この日は1人でキーボード弾き語り。原点回帰、やってみるといろいろ勉強になるらしい。久し振りのソロライブということで、最初は少し戸惑ってたようだが、尻上がりに会場の空気をSHUUBIカラーに染めていく。つくづく音楽センスの高い人だなあと感心する。

彼女の良さは、音楽であり、演奏であり、明るさであり、ステージングや醸し出すオーラでもあり、なおかつビジュアルも良くて色気も漂う(笑)一言でいえば、トータルなセンスが良いから、何でもきまるのだ。褒めすぎ?

この日のライブも、素敵な笑顔がチャーミングで、背景の満月を眺めたりしながら弾き語るナチュラルな姿が好感度高い。音符春がきて夏が来たなら~ランララララン音符と「マイシーズン」を軽快にとばして、最後はわたしの「宝物」を月見ルの夜空に心を込めて歌い上げ、素敵な余韻を残してくれた。

そういえば、この日から、朝のTBSニュース番組「みのもんたの朝ズバッ」で、SHUUBIの新アルバム収録曲がエンディングに流れ始めたよ。すごいね。8時28分ごろから30分の本当の最後に小さい音で流れるから、お聞き逃しないように。

僕はずっと見てたのに、エンディングの直前に延々3分ほどCMが流れ、うっかりボリューム絞ってたら聞き逃してしまった。リベンジだな。

さて、2番手のTomo the Tomoの味わい深く、Eddie Readerにどことなく似ている声を数曲堪能して、メトロへ。


8時少し前に武蔵小山に到着、満員御礼状態の小さなLive Cafe Againへ。弦楽四重奏の「moment string Quartet」と玉城ちはるの共演。玉城さんも初めて弦楽で歌うことに戸惑いを隠せず、直前までtwitterで「緊張する」など呟いてた。

この日の主役はカルテット。冒頭から美しい弦楽の調べで映画音楽やオリジナル曲を演奏。かわいらしい女性陣3人が2本のバイオリンとチェロ、バンマスみたいな男性がビオラ。演奏は古典ではなく、ポピュラーやジャズのテイストとリズムがあり、聞きやすく楽しい。

モーツァルトも軽快なアレンジ、Again、Beautiful Dreamerなどの名曲から「Tシャツに口紅」など、この会場ゆかりの大滝詠一まで、客席との距離数十センチという間近で弾いてくれる。第一バイオリンの有馬さんの呼吸音まで聞けて、生々しいライブ感がある。

ここで、彼女の登場だ。「ゲストは、美しい玉城ちはるさんです」と呼び込まれ、彼女を知るファンがみなププッと吹き出す中、ガハハハと笑いながら登場。やっぱ、玉城ちはるはそうでなくちゃ(笑)

でも純白のワンピで、弦楽をバックに「夢でもし会えたら」など3曲を熱唱。いつものように手話しながら歌う姿はとても素敵でしたよ。説明なかったので、初めてのお客さんは、大袈裟なふりつけと思ったかもしれないね。最後は「前を向いて」。みなとコーラスでしめた。

カルテットは、その後、第二部があり、スティーブ・マックイーン特集やゴッドファーザーなどの映画音楽の名曲メドレー、大滝詠一ナイアガラなど懐かしのメロディーを、まさに目と鼻の先で演奏。至極贅沢な一夜でした。

しかも、このカルテットとよく共演してるという、あの伊藤銀次ビックリマークが遊びにきており、呼び込まれて2曲も歌ってくれた!!すげ、懐かしいぞ。

玉城ちはるさまのおかげで、満ち足りた一夜であるました。