そういえば、こないだ池袋でさおりちゃんや保Pさんと話題になった地方にいるピアノ弾き語り。高知の矢野絢子さんの話がでましたが、今回のツアー参加してるヒナタカコさんも、福井の色濃いですよね。今回は「from東京」ですけど(笑)。柊奈緒さんも、今は拠点は東京だけど、こないだまで山形にいたし、八丈島にいるきたはらいくさんなど、東京以外に沢山良い鍵盤シンガーいます。吉村かおりちゃんは東京かな。
さてこの前振りはどこにつながるのかというと…。今夜は渋谷めぐみを目当てに代官山ノマドに来たのだけど、沖縄の薫りが漂う元気なピアノ弾き語りに出逢えたって話。前から名前は知っていたけどライブはこの日、始めて見た安里麻紀。彼女がいい

千葉在住だけど、母方の出身である南国・沖縄の風を感じさせる熱さがいい。小さい体から想像つかない力強いピアノと伸びやかなボーカルが、元気いっぱい溢れてくる。
歌い始めてもう5年以上だろうし、ファンも沢山ついていて、この日のトリを貫禄あるステージングで盛り上げていた。MCでは可愛らしい表情で心をつかむ一方、かなり骨太な歌で心を揺さぶる。
声もかわいらしいものと想像してたら、これが違うんだなあ。意外にしっかりしていて、引っ掛かる何かがある。まず1曲目の「そして、また。」から足を踏み鳴らし、サビの「明日へ~♪」のリフレインは強烈。2曲目の島歌のような曲は、沖縄の風が吹いた。
セットリスト
1)そして、また。
2)憂いの空
3)?(聞き逃した)
4)約束
5)一等星
曲名からも色々考えてるなあ、と推察できる。歌詞も表現が練れていて、社会意識の高さ感じる。ヒグチアイに近い強さがあるが、楽曲の感じは将来の矢野絢子か?いや、彼女はしっかりとした個性をすでに築いており、独自の安里ワールドを作りだしてる。ブッキングしたくなるアーティストだ。
僕はピアノ弾き語りが好きだが、最近の発見では吉村かおり、神田莉緒香に続く若手有望株だな。こういう発見があるから、ライブは面白い。
さてさて、その安里麻紀の前に登場したのが、お目当ての渋谷めぐみ。なんか、最近、グンとメジャー感が増した気がする。この日も、サポートが多かったこともあるが、出演者の中では一番聞かせるステージたった。アコースティックな曲中心の構成ながら、迫力があるのだ。
場数は前から沢山踏んでたが、最近、新しいフィールドへ活動を広げてる事が作用してる様子。前は神奈川県内と、東京では唯一、六本木EDGEをベースにしていたが、最近は四谷天窓や、このノマドに月1程度のペースで出演し始め刺激を受けてるのかも。
セットリスト
1)会いたい
2)day after day
3)せぷてんばぁ(クレージーケンバンドのカバー)
4)秘密
5)奇跡
サポートはギター高田さん、フルートなみちゃん、キーボード安倍さん。アコースティックなライブハウスでは、なみちゃんのフルートが定番になっており、この日も冴えてたね。特に危ない恋の駆け引きバラード「秘密」の間奏とか、切迫感をフルートで醸し出すのがうまい。
同じような恋愛がテーマのバラードを若い女性アーティストも歌うが、渋谷めぐみがハスキーだけど伸びるその声で歌うと、大人の鑑賞に耐える歌になる。雰囲気があるんだよ。本人に怒られるけど、年の功も勿論あるけどね。
この日は演奏時間が短く5曲だけで、少し消化不良。彼女の持ち味のロックな曲もなかったしね。次回ライブは9月30日の日吉ナップ(50分)かな。
さて、この日もう一組注目したアーティストがZEROだ。 男女2人組で、男性がギター、女性がキーボードの組み合わせ。男の子は滑舌が少し悪いけど音楽センス感じるボーカルがいい。彼女も歌唱力がある。音楽学校の同級生ユニットとのことなので、きっと学校で基本鍛えられたのだろう。良いポップス歌いになっていきそうな2人だった。
他に長野出身が2人。ギター弾き語り男性アーティストのヒナタジュン、それと長野のアキバ系?明るくノリのいい女の子、高橋あすか。このヒナタジュン君、なんとフルートなみちゃんの小学生時代の同級生。偶然、同じ日にノマドで対バンで十数年ぶりに再会したとか。奇跡のような本当の話。すごいね。