
この日のマンダラに登場したのは3組。いずれも聞きたいアーティストだったので行くしかない。マンダラの雰囲気も好きだしね。
1番手は蘭華。
うーん、ライブ後に「読んでますよ、ブログ」と言われてしまい書きづらい(笑)こないだのライブレポで書いた事、今日のMCでチクチク話していて、思わず苦笑の連続。
基本的にアーティストの方が読んでないと思って好き勝手書いてるので、読んで気分害されたアーティストの方いらしたら、ごめんなさい。へんなやつが勝手なことを書いてるなあ、とスルーして下さい。
さて蘭華。ライブ2度目で曲を知っていたからという面もありますが、前回より聞きやすく、曲の世界にすっと気持ちが入れた。アレンジの違いなどはよく分からないが、一つひとつの言葉をより大切に歌っていた感じ。
また、「蘇州夜曲」に関しては前回より落ち着いたテンポで朗らかに歌っていて、心によく響いた。思わず今回いらした、彼女の高齢ファンの方々の様子を伺ったが、楽しそうにしている。良かったんじゃないかなあ。
セットリストはこちら。
1)三日月の影
2)夢の途中
3)maama
4)蘇州夜曲
5)燕になりたい
6)ともしび
7)草原情歌
1曲目はこないだ歌わなかった古い曲。最近の曲との大きな違いは声域。ほぼ全部が地声で、かなりの低音も響かせながら、失恋の女心を描いていた。最近の曲は、いずれも伸びやかできれいな高音域で聞かせる曲が多い。こういう歌もあったんだね。
もう1つの違いが曲調。最近は、ミニアルバム「夢の途中」収録曲(今日のセットリストの2~5)や7)のような、オリエンタルで、大陸的で、拾い情景が浮かぶ楽曲中心という。個人的にはこっちが好み。
多分、地道に何年間もボイストレーニングを積んできたことで、高音をきれいなソプラノボイスで歌えるようになったのだろう。そのことも、指向する音楽、歌う曲調が変わってきたことの背景にあるのかもしれない。数年前の曲もなかなか表現力があり良かったと思ったけど。
今日、特に感動的だったのが最後の2曲。ともしびは、代官山LOOPで彼女が連続出演している「ともしび」というキャンドルライトライブのため作った最近の作品だが、「ゆらりゆらり」というメロディーが印象的で、気に入りました。
「草原情歌」は中国の民謡?で、母親が幼いころから歌ってくれていたという。「こんな女性になって、という思いを込めて歌ってくれてたのだろう」と話していたが、中国語だったのでどんな女性像か分からなかった。中国語を勉強しようかな、と思ったね。
あ、CDを購入しようとしたが、ライブ終了時に彼女が見当たらず、ゲット見送り。まあ、次の「ともしび」@代官山LOOPで入手できるでしょう。今度の「ともしび」はヒナタカコが対バンだけに楽しみだ。
2番手は中村未来。前に途中から3曲程度聞いただけだったが、歌唱力があってスケール感のあるいい歌手だなあと思っていた。それだけにフルに聞きたかったが、願いがかなった。
1)?
2)片思い
3)Smile
4)The Ribbon In The Sky
5)Always I Love You
6)君の住むまち
7)Dear You
ブロードウエーのミュージカル歌手のように、英語の歌をしっかり腰の入った声で歌える実力派。多分、そういう曲を普段の練習からよく歌っているのだろう。すごくこなれている。ただ英語の歌でもニュアンスが重要で、そこが少し物足りない感じが。ロスで育った矢沢洋子の英語のフレーズがその辺り絶妙なのと、昨日の今日だったので思わず比べてしまった。
でも、ストーリー性のある設定で歌を繋ぐなどすれば、ダイナミックで説得力のある彼女ならではのステージができそう。なんか単発にバラバラな曲を歌うのがもったいない。
もう一点、すごくいいなあ、と思ったのが彼女の鼻の形。こう、鼻腔が拡がっている顔相とでもいうのかな。シンガーに向いてそうなんだよなあ。本当に腹の底から背骨を通って鼻腔で声が響いてる。いいね。
ラストはTINY SUN。
つい先日のワンマン、昨日の大阪でのオーディションと疲れが残る夏の終わり。今日は少し肩の力を抜いた選曲、展開だったかな。客席もワンマンなどに比べると静か。ファンもワンマン疲れか(笑)でも十分に楽しめました。
1)Music Life
2)真夜中の想い
3)魚だった
4)たいくつな日々
5)さよなら、ありがとう
6)なんてことない2人
7)終わらない夏
8)Tiny Train
9)精一杯
タイニーサンの姉妹+バイオリン舞ちゃんの3人で活動する事が著しく増えてるためか、最近は3人姉妹に間違われる事が多いとか。今夜は特にコンビネーションの良さが際立ってたね。
久し振りにやった「退屈な日々」も、最初からバイオリンがアレンジされてたのではという絶妙さ。これまで姉妹がコーラスで掛け合いしていたパートが、バイオリンを交え、2声+1弦の3音の掛け合いに姿を変えて、音楽的により面白い構成になっている。他の曲も舞ちゃんのバイオリンの鳴き具合が絶妙で、心に響く。いい感じだ。
タイニーサンもここまできたのなら、音楽的にもう一段飛躍するタイミングかなと思う。希望を言えば、もっともっと攻めて欲しい。バンジョーとフィドルを最大限フィーチャーして、矢島を超える興奮と驚きある曲が作れるはずなのだ。
つまり、TINY SUNが一皮剥けるためには、あゆちゃんがそろそろ飛躍する時を迎えてるのだと思う。限界を自分で設けるな。DixeeChicsになるには、メインボーカルが成長しなければ。
あゆちゃんなら、できる。その素養はすでに仕込まれてるはず。後は「あたしには無理」とか言わないで、チャレンジすることでは?ガンバレ


