
そのSHUUBIが1番手ということ、通常ならあり得ない。その実力、実績、オーラ、チャーミングさ、いずれもこの世代の女性シンガーソングライターではトップクラス。実力者揃いのホストたちの中でも図抜けてることを、改めて痛感。
大拍手と共にステージに現れ、キーボードへ。高音の鍵を柔らかで正確なタッチで弾くと、まるでハープのような調べ。そのまま「ようこそ」といった小曲で幕開け。そのちょっとした曲だけで格好いい。
曲名は分からないのが多いが
1)ようこそ
2)愛してる、大好き
3)マイシーズン
4)DEAR(松本英子、池田綾子のコーラスで)
~フラワーボイスのテーマ
5)?生きているから
6)宝もの
4)で、彼女がフラボホストしていた時代のテーマソングを、お客さんと一緒に歌って盛り上がる。近く発売のアルバムにも収録予定で、コーラスに池田綾子、松本英子が参加してるそうで、ここで呼び込み共に歌う。
そのままアップな、別のフラボの曲になだれ込み、彼女が立とうよと手で合図すると総立ちに。5)6)ではまるで野外フェスのように沸き上がり、手拍子で会場が一体に。すごいカタルシス。
一つ一つの仕草、表情が魅力的。これぞプロ。あまりの盛り上がりに、転換の間に登場したホストの松本英子と玉城ちはるも「いやあ、もう満腹。これで終わっても良いね」との感想。まさに同感。
2番手は池田綾子さん。さぞやりにくかろう、というのは要らぬ心配。そこは実力と経験豊富な彼女。歌い始めると、その瞬間に綾子ワールドに引き込まれる。透き通り、どこまでも届きそうな綺麗で強い声。見事な発声。クラシックな声楽のように美しく深い声が響く。
デビューのすぐ後に任されたフラボのホスト役。ここで初めて、アーティスト友達ができて、ライブでお客さんに向かって歌うことの楽しさ、イベントを継続する大変さなど、沢山学んだ、とMC。そんな感謝を込めてと、アカペラで歌ったAmazing Graceには鳥肌がたった。こんなに綺麗に、そしてメッセージを込めてこの曲を歌える日本人がいるとは。
そのまま続けて歌った「空の欠片」?もまた、素敵な世界観のある曲。登場してまず最初に、アカペラから入ってその美声で会場の雰囲気を一変させた「空の色」といい、彼女の歌は大いなるモノとのチャネリングしてる感じがある。
彼女のライフワークの1つでフラボのホスト直後から始めたという、屋久島の原生林の中で開くキャンドルライブ。深い森の息吹や厳かさ、漆黒の闇に手を出せば届きそうな輝く星空――、そんな自然と一体となって、環境問題や世界平和を考える場だという。
彼女の曲を聞いていて、地球の環境を、沢山の生命と分け合う生き物としての自分。そんな謙虚な視点からこそ見える大自然の素晴らしさ――高峰の山頂や大海原、深夜の森でかつて感じたその感覚を取り戻せそうに感じた。ここにいつまでも身を浸していたい、そう思わせてくれる素敵なアーティストだった。
NHKみんなのうたに採用された「数えうた」や、キーボード担当したアーティストとの掛け合いが楽しい、旅に出ようと呼び掛ける「小さなカバン」など、池田綾子の思考や行動のスケールの大きさが際立った。身近な小さい世界での恋愛のうた無かったね。フラボから、こんな素敵なアーティストが巣だっていたとは。感動した。
彼女の歌は初めてきくので曲名は不確かですが、こんな進行でした
1)空の色(アカペラの導入部が惹き付けた)
2)?
3)数えうた
4)小さなカバン

5)Amazing Grace
~空の欠片
松本英子、玉城ちはるの両ホストについては別稿で。