収録曲はこんな感じ。
1)戸城佳南江「四つ葉のクローバー」
2)見田村千晴「ハルジオン」
3)ヒナタカコ 「春の花」
4)峰香代子「ひまわり駅」
5)木下直子「ひまわり」
6)EMILY「花」
7)廻田彩夏「キンモクセイ」
8)いいくぼさおり「かすみ草」
9)清家千晶「花唄」
10)blueblue「夜に咲く太陽」
11)玉城ちはる「君が愛の種」
花は人気のテーマだ。女性の代名詞であり、女性ソングライターならその咲き方や形状を、自身に喩えて詞を書きたくなるもの。また、思い出の情景を彩る重要な存在であることも多い。
それだけに、沢山のアーティストが花の歌を手掛けていて、他にも良い作品が山ほどあった。絞り込みは難航したが、音楽偏遊的な嗜好でセレクトしてみた。
当初、春夏秋冬で並べようかと思ったが、最後の3曲は季節を超えてるスケール感があってラストの盛り上がりにいいかなと。冬の花は少ないし、やや暗い曲多いので選に漏れました。
そして、曲順を黙考。まず決まったのは1曲目。この11曲の中でオープニングに相応しいのは、戸城佳南江の「四つ葉のクローバー」以外は考えられない。春先のウキウキした曲調、初恋を歌った詞、明るくツヤのある声。つかみはOK。この先どんな曲がくるか、期待を抱かせる。個人的な好みもあるけど、ぴったりかと。
2曲目にも春の花「ハルジオン」。見田村千晴の若さ、力強さ、勢いを評価。といってもこの曲は穏やかな曲調。出だしから流れるアコーディオンの主旋律が頭にこびりつく。
3曲目のヒナタカコ「春の花」は、一転して郷愁たっぷり。昔、おばあちゃんと歩いた故郷の河原をうめつくす一面のからし菜の花。その黄色の印象が強く頭の中に残るビジュアルな名曲だ。
4曲目は夏へ。グルーヴ感ある楽しい峰香代子「ひまわり駅」。実は前の「春の花」から舞台が田舎という点で繋がってる。ただ、こちらは都会に出る際に別れの場となった、あの駅の前に広がっていたひまわり畑の回想。そう、現代版木綿のハンカチーフだ。こうして上京した主人公の女性は今どうしてる?という起承転結の承にふさわしい展開。
ひまわりの曲は他の多くのアーティストも歌っていて、悩ましかった。ただ、もう1曲、「ひまわり」by木下直子は外せないかなとエントリー。見上げるような大きな向日葵は、幼い頃から道を示すお日さまのような存在。今、私は、あなたのヒマワリになって生きていきたい。そう、たおやかに歌う木下直子もいい。
さあ、そして、コンピのきっかけとなったEMILYの「花」だ。彼女は、この曲を引っ提げて故郷の鹿児島から上京してきたという。感動的な名曲なり。うーん、これは是非ライブで彼女が歌うのを聞いて欲しいね。
7曲目で秋風が吹き始め、切ない愛を歌う廻田彩夏「キンモクセイ」。失恋だね。繰り返し寒い風が吹き寄せるように、畳み掛けるボーカルがズキンとくる。
8曲目にいいくぼさおり「かすみ草」。カスミソウって季節感がよく判らないが、


9曲目に「花唄~ハナウタ~」。清家千晶メジャー時代の珠玉の1曲。彼女の代表作といえば「スミレ」で、これも名作で選択に困った。が、歌中に出てくる


さあ、もうラス前。クライマックスへ盛り上げていく1曲として選んだのはBlue Blueの「夜に咲ク太陽」。曲調も詩の世界も不思議な曲なんだけど、捕らえて離さない魅惑的な作品だ。太陽が夜に咲くというのは、勿論擬人化した表現。いろんな考えや感情を比喩的に現しているのだが、そこは詞を書いたボーカル愛ちゃんに解説聞きたいなあ。
ラストは、玉城ちはる「君が愛の種」。これは、ライブ聞いたことある人なら納得の選曲だと思う。あのスケール感、溢れ出る人類愛

最高のコンピアルバムできました。販売は、してませんが(笑)