10/6/1 辻有沙 佐野安佳里 蜜 SoulLife @晴れ豆 | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

代官山のライブハウス晴れたら空に豆まいてへ。しかし、うーん、不調だ。詳しく書く気力が出てこないので、取り敢えず簡単に。

この日は5組が出演。実は見たこと無いアーティストばかり。代官山が調度良かったのでチェケ。

トップは川上大輔。到着したとき、すでに2曲目。女かと思った!超高音。ファルセット…じゃないビックリマーク地声!?カウンターテナーか。いや恐るべし。マイケルジャクソンなど洋楽中心にカバー。ライブ活動は今日が始めてとか。何者?


2組目が男性デュオのSoul Life。ふーん。男性デュオなら、リトルタートルズ(2人だっけ)や吉田山田などの方が楽しいなあ。

3組目が「蜜」from 大阪。男女のデュオ。変だ(笑)。曲者だ。いや背の高いアコギの24歳草食系男子はルックスも声もなかなかで、歌唱力もあって良いのだ。彼の歌声には、所々聞き惚れたくらい。しかし、良くも悪くも、このユニットはもう1人の優子ちゃんがポイントだ。

最初、あられちゃん眼鏡で登場。ちっちゃい上に、22歳という年齢よりはるかに若く見える。小学生か中学生。つまり幼い。特に幼さを際立たせるのが、その落ち着きなく、グダグタな踊り、というか動き。始終動かずにはいられない様子で、それが決まってない。関西だから笑いとろうとやってるのだろうが(笑)

ただ歌は聞かせる何がある。2人のコーラスはきれいなハーモニーで頭に響く。不思議な印象の2人だった。


4組目はグランドピアノ弾き語りの佐野安佳里。彼女も関西・和歌山出身だが、お笑いではなく正統派ピアニストといった風情。曲も正統派で、女性ポップシンガーらしく恋愛などの心の揺れを、情感込めて歌い上げる。

何年か前に活動拠点を東京に移し、昨日一昨日はまたお引っ越しだったとか。そんなMCの後に歌った「マイシスター」はなかなか良かった。


ラストが辻有沙。女性SSWとシンガーソングライターを短縮することあるが、彼女はもうひとつSを加えてSSSWと呼びたい。そのSはサーファーの略。今夜の出で立ちも、まさにサーファー。キャップを目深にかぶり、ダメージドジーンズにビーサン。ギター!?を抱え、歌った1曲目のタイトルは「ビーチ・ガール」。毎日、海に入ってるだけあってその全てが自然体。なかなか良いね。

新曲のタイトルも「サーフポイント」。なかなかアッパーで楽しい曲。そして、万感の思いを込めて最後に歌ったのが「卒業」。自身もこの3月に大学を卒業。仲間が就職するなかで、音楽を選んだ彼女の心に何があるのか。僕は強い決意を感じたな。

そのまま終わりそうだったが、アンコールの拍手がにわかに広がり、もう一曲。イチョウ並木の下で友達はまってるかな、と過ぎし日々を回顧しつつ「キャンパス・デイズ」。甘く、でもよく通る声でなかなか素敵なシンガーでした。