では、どうしようかと思っていたら、神山みさちゃんのライブ告知に気付く。なんと本日。見落としていた。それならと代官山から恵比寿へ。すぐ近くだったので方向転換を即断。
で、恵比寿天窓スイッチに入ったら、今度はびっくり

つまり立て続けに、大黒美和子さんのライブも見ているということ。プラス彼女以外のヨッシー伴奏アーティストを二組見ているなあ。
ヨッシーと遭遇した時、調度OAの北村瞳さんが「最後の曲です」と歌い始めたのが「Home」。こないだもこの曲だけ聞いて、他の曲も聞いてみたいと思ったのだが、今日も同じシチュエーションに。人生面白い縁に満ちてる。
続いて大黒美和子さんかと思いきや、ヨッシーが1人登場しピアノソロ。繊細なタッチが、いつも秀逸です。曲中に美和子さんがステージに現れそのまま1曲目へ。
1)行方知レズ
2)初恋
3)To Live Without You
4)ゆびきり
5)僕には…
6)透明な私
7)君にうたう
今日も明るめのスタート。本人もこんな明るい展開、私には珍しいんですよ、と。良いと思います(笑)MCで「こうして歌えていることが何より幸せ」と繰り返す姿は、とっても前向き。大黒美和子、一歩踏み出しそうだね。
面白い繋がりといえば、この日の彼女のステージ中にも。美和子さんは気づいてなかったかも知れませんが、「今日初めて大黒美和子を聞かれた方いますか?」と問いかけた時に前の方で手を挙げたのが、サルーキーZのチヨ君。美和子さん、彼に「こうして出会えたのも1つの奇跡。そんな縁を大切にしていきたい」とステージから話しかけていた。
そのサルーキーこそ、この後に登場する神山みさと九州ツアーを回ってきたアーティスト。ステージの上と客という出会いから、アーティストの輪がまた広がった瞬間だったかもね。
美和子さんの歌で特に響いたのは「僕には…」。細くか細い声で弱さを表現し、そこから一転Bメロのサビで激しく。このドラマチックな展開が彼女の持ち味だ。もっとも彼女の曲はどれもバラード調。ワンステージの中にもドラマを作るため、アップテンポな曲や明るいボサ風の曲などもっと欲しいかな。その点、初恋の明るいアレンジは良かった。
そういえばライブ中、花束を受け取るワンシーンも。彼女は明日が誕生日とのこと。28歳おめでとう

続いて登場したのが神山みさ。これは、バースデー歌うかと思いきや、想定外だったようで、予定通りのセットリスト。
1)夢のはじまり
2)君とボク
3)Celebrate
4)海のうた
5)カタチのないもの
6)レース
7)Good Night
3)がお祝いソングだね。
しかし、この日はトラブル続出。まず、1曲目の途中にいきなりギターの音がアンプラグ状態に。接触不良か?演奏しながら確認するがダメ。でも、演奏は止めず、ここから神山みさが本領を発揮。全く動じる様子なく、一歩マイクから離れボーカルも生声状態で熱唱。しっかりと通る強い声で夢のはじまりを途切れさせず歌いきった。感動。かえって夢にかける彼女の想いの強さが際立った。
ギターはスタンドマイクに差し替えて再開。ガット効かせた演奏でアップテンポに2)3)。4)もおおらかに、神山みさらしい空気が広がる。美和子ちゃんのファンはPOP転向以前から彼女を応援する年配の方が多いが、みさちゃんのフォークは年代性別問わず心に響く。きっと彼らも楽しめたのではないか?
5曲目。代表曲のカタチのないもので再びトラブル。4弦がブチッと切れる。しかし、彼女は何事もなかったかのように、いやそれ以上に演奏のボルテージを上げていく。弦の分はボーカルでカバーしてやる、という感じで歌にも力が入る。そのため、ただでさえ感動的なこの曲が一層ドラマチックに。お客さんはブラブラ垂れた弦が気になったかもしれませんが。
「逆境に燃える」がライブ後の本人の弁。ストリートで鍛え、場数を踏んできた経験がこういう状況で現れるのだね。最後2曲は、本日のイベント企画した村上通君からギターを借りて。何事もないように、今、一番力が入っている「レース」を、今まで以上に強いストロークで弦をかき鳴らし熱唱。ギターが悲鳴あげそう。借り物なんですけど、そのギター(笑)
トラブルのおかげ?でいつにも増して熱演のみさちゃんを堪能しました。
さて、ギターをバトンタッチして、主役の村上通君。まずはピアノ弾き語り。なかなか味のあるボーカル。温かく楽しげで、こちらも嬉しくなっていく。ギターに持ち変えて2曲。ジャカジャカ鳴るギター、アップテンポな明るい曲で、さらに会場も熱く。
とってもイイヤツで好感。彼の企画ならと出演した3人の女性シンガーが揃って彼のファンと話したのも頷ける。あんな風に歌えたらなあと憧れますな。
想定外のライブだったが、楽しかったよ。