10/5/5 拝郷メイコ あずままどか 川崎萌@グラフィティ | 音楽偏遊

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念願叶い、ようやくあずままどかライブに。何度もお会いし、数曲歌うのを聞く機会はあって、旧知のような感覚。でもライブは未体験。生で聞いた「Rolling Stone」や島の歌に感動して、いずれじっくりと思ってたのだが、何故かライブのスケジュールが合わず今日に至ってしまった。

で、ついに聞けたライブは、やっぱり興奮ものでした。メイコさんもMCで指摘した通り、性格的にはウブな感じ(笑)でキュート。だか、音楽はガッツリ。ポップな音色に力強いロックンロールのリズム。小さな体の全てを使ってドライブ感全開。一緒に躍りだしたくなるよ。実際、病み上がりで動くの辛そうにしてたある方は、いつものように激しく手拍子や体を揺らしてたが、大丈夫ですか?

彼女は基本、ギター1本弾き語り(しかもアコギ)なのだが、リズムセクションの不在を補って余りある演奏を聞かせてくれる。その効果を生み出す一つの道具がループだ。これ使ってるアーティスト結構いるけど、彼女ほどバシッと決めてくれる人はそうはいない。

今使っているのは、確か2月のあるライブで、ファンがお金出しあってプレゼントした新鋭機。5~6パターンの音をその場で簡単に取り込み、重ねていける優れもの。これをフルに使いこなし、分厚くビートフルな演奏をアップな曲では作り上げている。

しかも「今から音録りまーす」なんて客を身構えさせず、するすると音が厚くなっていく。まずガットのザッザッ音、続いてギターを叩きドラム音を、さらに低音、高音のコーラスをと、どんどん音を重ねる作業を自然な前奏のようにこなしていく。そして一通り音が揃った所で激しくギターをかき鳴らし始め、ドカーンとボーカルを叩き付けて会場ノリノリの手拍子に。メロディ、88鍵と猫など最高です。

しかし、魅力的なのは彼女のソウル。そもそもループなどなくても、彼女の音楽はのれる。エッジの効いたシャッフル感のあるギターがいい。心からの歌声がいい。これまで何度かアンプラグドで聞いてるが、いつも体が弾む。前に彼女の演奏でみんなで島踊り踊ったけど楽しかった。

曲名がちょっと解らないのがあるが、3)恋愛バカ.txt、4)オレンジ、5)故郷、8)Rolling Stoneなどはループ使わずに十分感動的。特に転がる石は最高の演奏で、嬉しくなった。この日は金髪。「スーパーサイヤ人になったの」と笑い取っていた。

MCでは人見知りな性格で、久し振りのメイコ拝郷とも最初目を合わせられなかった、と話す。当然のように、まどかちゃんの後、この日ラストに登場したメイコさんの突っ込みが今日は冴える、冴える(笑)メイちゃんとは同じ年齢だけど、内緒ねー、と申し送ったそばから、「今日、31歳最後のライブです」とメイコさん(爆)お約束のフリを、メイコが逃す訳がない。

メイコとまどか、三十路突入スリーマンを、ここグラフィティで神山みさと3人でこないだ(2年前ですが)やったばかりで何を今さら、と。ごもっとも。そもそも、2人は20代前半から色々なイベントで一緒している仲。「なぜ人見知り?目を合わせないから別人かと思ったぞ」と突っ込まれてた。

メイコさんのツッコミは、よく知ってる共演者がいる時ほどさえてる。彼女の愛情表現ですね。さらにツッコミの調子がいいと、音楽のノリが良くなる(笑)三段論法でいうと、拝郷メイコの音楽は愛でできてるとなる!?

曲順は1、2曲目分からなかったが、
3)夜の中
4)NANA
5)モンスター
6)悲しみクローゼット
7)garden
en.家路

ん、確かまどかちゃんより一曲多くやったはずだから(張り合ってたw)、もう1曲あったはず。なんだったかな。ソイトゲヨウ聞きたかったが、歌わなかったしな。明日誕生日という展開で、歌うと自虐的と回避したか(笑)

今日の彼女はいつもとちょっと違ってた。何が違うかって?なんとヒールの靴だった(笑)しかも重ね着なしのワンピ、生足。まるで女の子だ。あ、いや、メイコさんかわいらしい女性ですよ(何を恐れての言い訳、笑)

演奏もややアップなテンポで、あずままどかの作った空気をうまく引き継ぐ。メイコさんは、共演者の演奏にいつも合わせて選曲している気がするが、実際はどうなのだろう。最もトークで爆笑誘ってる内に、いつも自分の空間に変えてしまうけどね。

5月6日が32歳の誕生日。おめでとうございます。益々脂がのって、この1年も沢山の熱いライブ期待してます。


さて、今宵のトップバッターは唯一の20代、川崎萌。甘いね。スイート過ぎて、僕はちょっと好みでありませんでした。彼女の歌詞を借りれば、「あきれるくらい」非現実的なポエムな恋愛話でした。