このライブハウス、ステージの背景に大きな月が浮かび上がるようになっていて、ハード面は好きなのだが…。いつも、出演者の出番が終わる度に客の出入りが激しく客席が騒がしい。特に業界関係者らしい客が、目当てのアーティストの出番が終わると、ゴソッと帰る。後の出演者の事など何も考えてなさそうで、マナー良くない。毎回、ここは不快になるライブハウスなんだよな。今日もだったが。
でも、柊奈緒ちゃんの演奏が良かったから許そう(えらそーに笑)
今日のセットリストは以下
1)白い声
2)春の夢
3)ゴースト
4)夜の囁き
5)Dearest
6)帰り道
今日はちょっと声が嗄れ気味。それでも、鼻が痒くて仕方なく、鼻うがいに挑戦。うまく口から出せず、鼻水と一緒にドバーッと鼻から吹いてしまった、とMCで笑いをとっていた。歌手には苦しい季節ですね。
春の歌を含む出だし2曲は少しピリッとしてなかったが、やはり春だからか。春おぼろ。桜舞うこの季節、すべてのものの輪郭が最もかすむ気がするのは何故だろう。
MCで最近見た映画「グリム兄弟」で感動、私ファンタジーや洋館が好きなんです、と独白。さりげなく、この日の洋館の令嬢風コスの説明。この流れはファンタジアかと思われたが、歌ったのは「ゴースト」。今日一番の熱唱だった。
やはり柊奈緒はファンタジックな歌で映えるなあ。伸びやかで透明感のある美声で、心の襞を丁寧に表現し、感動的。バラードだが、さびにかけてぐーっと力が入り、すごい盛り上げた。声出し過ぎたか、この曲の終わりから声が掠れ気味になるほど。
Dearestも、等身大の主人公の心の声が伝わってきて、キラキラした和やかな空気で会場を満たした。いつものキーボード弾き語りスタイルで、1人きりだが、お供のシンセ君が素敵なリズム隊とコーラスを担い、他の出演バンドを上回る存在感だった。
そうそう、奈緒ちゃん、ついに7年間働いた山形の会社を3月末に退社。東京でのライブ活動増やすらしい。我々東京のファンには朗報。でも、山形でも活動は続けるって。彼女の歌世界の創作には自然と人情溢れる山形がやはり合ってる気がする。善きかな。
さらに今日はすごく前向きで、今後、沖縄から北海道まで全国各地でライブやりたいから、みんな来てくれるよねーと明るく会場に呼び掛けた。お客さんは、「おっ、おう」と慣れてないからか、瞬発力に乏しい反応。苦笑ものです。
いやいや今後の彼女の活動が楽しみだね。
さて、この日は他に四組が登場したが、アンテナに引っ掛かるアーティストはいなかった。
敢えていえば、柊奈緒の前、3番手に登場した三人組「R」のボーカル、あさみちゃんが上手かった。といっても、流行りの歌唱法で個性がなく、曲にもあまり独創性を感じず。ま、そんなボーカルが欲しい番組挿入歌とかには良いかも。
トップの熊谷なんとかや2番手の石山エリは、うーん。最後のバンドはもはや耳に苦痛で、早々に退散。新たに魅力あるアーティストを発見できなかったけど、柊奈緒が聞けて満足。
さあ、明日はこちらも待ちに待ってた福井のヒナタカコ@FABだ。対バンに倉沢桃子、拝郷メイコという見逃せない組み合わせ。これは楽しみ
