行ってきました。目当ては表題の2人。同じ開場で続けて出るという、かつてない状況。お互いのライブを見たこともないという。
え、今日は行けないはずだったのではって?時々神風が吹くんですね。
それでも当初、みさちゃんの17時45分からの出演には間に合いそうもなかったが、なんと15分押しているではないか。ラッキー

アコギ一本弾き語り。あとの曲順は、
2)Birthday
3)レース(新曲)
4)カタチのないもの
5)ありがとね
一曲一曲が、まっすぐに心に入ってくる。
そう歌うことって、実はとても難しいと思う。邪念やてらい、鬱屈、自尊心などなど心に住まわせてると、やはり見るものに伝わってくる。また曲の歌詞や歌い方などで、全く与える印象も変わる。それを意識して除き、まっすぐになるようチューニングしないといけない。
ゴルフのショットも素直なストレートボールが一番難しい。それと同じ、ではないか

みさちゃんが元旦に決めた今年のテーマは「捧げる」だったとか。本当に自身も色々大変だったのに、彼女は「捧げた」1年を送ったのではないか。それが彼女の歌の強さとして、このところ現れてると思う。
新曲「レース」のさびはこんな歌詞だった。


相手とは競わなくていい、自分のペースで進めばいい、というくだりがみさちゃんらしい。僕などはレースは競うものと考えてしまう。そういう所が彼女の素晴らしさであり、魅力なんだよね。だからこうして度々ライブに足を運んでいる訳で。
そういえば、最近のライブでバースデーとありがとねが定番化してるような。季節がら、冬空は判る。バースデーもそういう事かもしれない。でも、ありがとねは?1年の終わりに、感謝したい気持ちが強いのかな。しかし何より、年の終わりに、この道を駆け抜けよう、と新曲で高らかに宣言した前向きさに、おおいに期待したい。
さあ、そこに全く異質な清家千晶が2番手で登場。今日は大きなウッドベースにギター、ドラムがバック。ちょっといつもと違うアコースティックなテイストだ。
曲順は
1)electric sense
2)endless
3)ライト・ドライ・ライト(?)
4)この体。
5)スミレ
何か抜けてる気が…ま、いいか。
1は最近の定番。ただ今日の編成だと、少し違うかな。題名通り、こう体に電気が走るようなビリビリ感があってこそ、「君の手」や「目」などの体のパーツをまじまじと実感させらる曲だから。はい、個人的にそういうアレンジで聞くこの曲大好きです。
アコースティックが合っていたのは2と3。ああ、清家千晶ってこんな表情も持ってるんだあ、と発見があった。穏やかで、ゆったりとした自然を感じさせてくれた。同じ自然でも、前のライブなどの印象は風雨や陰影、切迫感、不安のようなものだったから。
でも、「この体。」「スミレ」をしっかり力で押しきった。大拍手。ばっちり清家節を堪能させて頂きました。力っていうのは、歌手としての総合力というか、ボーカリストとしての歌唱力というか。とにかく圧倒され、感動するんだよね。
細かくいうと、絶対音感とその再現性かな。彼女は言葉の発音が独特で(「は」を「ファ」とはっきり歌う所とか。ボイトレなどでそうせい、というけどあくまで口の形とかの話だしね)、ハスキーで、感性で歌ってるように聞こえるけど、音を絶対外さない。もしくは効果をしっかり計算してスラーやビブラートを巧みに織り込んでいる。だから、なんとなく感覚でやる歌手に比べ、すごく安定感がある。
そして発声がうまい。腹の底から無限に声が出てくるような。スミレのラスト、転調しながら、ボリュームを大きくしながら、上っていくリフレインとか、鳥肌たつ。いいなあ。
あ、そうはいったが彼女は感覚で歌っている。例えばアンジェラ・アキのような理性派ではけっして無いな。多分、天然なんだろう、あ、天才と間違えた。ま、紙一重と言うことで、ってフォローになってないか。
癖の強いシングルモルトのような、麻薬性がある。一度嵌まると、またどうしても聞きたくなる。ということで、今日聞けて本当に良かった。
機嫌良さそうだったので、この後のトークセッションやアキさんとの絡み見たかったが、神風も時間切れ。ここで引き揚げることに。残念、でも満足なライブでした。
最後に特筆したいのは、マーブルの音がとても良かった。グレートPA
