渋谷めぐみ ツーマンライブ@日吉nap 続 | 音楽偏遊

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渋谷めぐみ ツーマンライブ続き

ブログ更新しておりませんでした。
打ち上げでワイン飲み過ぎて、翌日は仕事忙しく、週末は脱力。
ようやく回復してきたようです。

さて、彼女のライブ記忘れないうちに書いておこう。
今回演奏したのは、アンコール含めて10曲。1時間30分程度と長尺でしたが
ワンマンや年越しオールナイトなどでさらに長いライブを多々経験しているだけに、
時間の長さはさほど本人も気にはしていない様子。

それより今回焦っていたのは、サポートメンバー。
いつもバックを支えるギタリストの高田さんが、ドラムやベースなどに声をかけて
メンバーを集めていたのですが、2週間前に26日ではなく、29日で集めていたことが判明。
高田さん含め声かけていたサポートメンバーは全員、26日(木)は多忙で参加不可。
急遽、演奏者集めることに。

まず普段からサポートしてくれているアコギの陽さんからOK。
しかし、その後が決まらない。
そうこうしている内に週末の結婚式。同席していた同じ女性シンガーソングライターで親しい
あべさとえちゃんに事情話すと、手伝ってくれるとのこと。キーボード確保。

あと1週間というタイミングで知人からキーボードを紹介してもらう。
さらに後3日と迫った時点で、時々サポートしてもらうフルートの菜美ちゃんがパーカッショニストを紹介してくれる。
そして前日に、初めて渋谷めぐみを知った二人を加えて、たった一回のリハ。
不安を抱えたまま、本番当日に至った。

以上、彼女のMCなどからの再現。
といった理由で、キーとパーカッションの二人に全曲覚えてもらう時間が足りず、
かつてない演出を行うことに。
曲ごとに演奏者が増えていくという彼女のライブでは前代未聞の編成でやることに。
その結果、笑えるような事態が。

まずはセットリスト
1)隠し事
2)奇跡
3)愛ララ
4)ひとつ
5)えんぴつ
6)dayafterday
7)東京
8)涙
9)ユメオチ
アンコール)eternally

前に演奏した荒谷光くんの後、一通りメンバーが出て来てチューニングしていたのだが、
一人去り、二人去り、三人去り、四人去り、ステージ上には渋谷めぐみが一人のみ。
しかも、ギターを持っている!!

何を隠そう、彼女のギターの腕前はお世辞にもうまくない。
昔、新橋などの路上でストリートやっていた時はたまに弾いていたが
(それでも演奏者引き連れてやっている事が多かったかな)
最近はほとんど演奏してない。
彼女を知るお客さんの中に不安と緊張感が走る。客を緊張させてどうする(笑)

そして、「隠し事」と「奇跡」
いやあ、彼女が演奏に気を取られているのが、よーく分かる。
どちらもいい曲なのだが、彼女は歌どころではないといった様子。

3曲目で、あべさとえちゃんを呼び込み、以前に二人で共演した際に作った幻の曲「愛ララ」。
前より巧くなった感じーーーではないねえ。

そして、あべさとえちゃんの持ち歌のクリスマスソング「ひとつ」。
ここでさらにコペルニクス的展開。
さとえちゃんがギターを持ち、めぐみちゃんがピアノに移動。
おいおい、大丈夫かと思ったが、これはまあまあのできばえ。
渋谷めぐみがギターを持たない方が良いということか。

5曲目でようやく、陽さん登場。ほっとした。ああ、よかった。
彼の演奏はいつも優しくて、暖かくて、技術もあって安心できる。
「えんぴつ」はわりとスローな曲で、落ち着いて聞けた。

確か6曲目「day after day」からキーボートが入り、さとえちゃんはコーラス担当に。
7曲目「東京」でパーカッションが加わる。
東京からアップテンポな曲になるから、このタイミング。
逆にいえば客席を乗せられるビートの聞いた曲を前半に持ってこられなかったという事。
ところが「東京」「涙」はテンポが通常より遅く、リハ不足の感あり。
しょうがない。彼女がうまく合わせ、このテンポもありかなとは思えた。

結果として、いつものサポートメンバーとやることが、どれだけ歌いやすくしているかが際立つ。
新しいメンバーともこうしてリハやライブを重ねて、渋谷めぐみの音楽を理解してもらえれば、
サポートの層が厚くなって、その時々でメンバーを集めても高い水準の演奏ができるようになる。

前回、聞けなかった新横浜ベルズのライブでも、今までやったことないメンバーを加えて、
ガールズバンドを試みた。
次回、12月6日のベルズでは、別のバンドのメンバーをバックに歌うという。
こうした試みが、プラスになれば良いね。

今回、パーカッションがドラムやカホンではなく、多分ミニボンゴ。
それだけで渋谷めぐみがラテン風になり斬新。
こうした発見があるのが、サポートメンバー変えると起こり面白い。

さて、本日の演奏で一番良かったのは、最後に歌った「ユメオチ」か。
サポートととも息が合ってきた。
そのうえ、一番分かりやすいアップテンポの曲だったためパーカッションが
ようやく本調子に。ノリノリでかけ声まで出し始め、メンバーもみな楽しげに。

アンコールの拍手も素直に広がり「エターナリー」。
この曲は、いつも一曲目とかに入れることが多い。

なかなか滅多に見れない渋谷めぐみの姿が見れたのは貴重であったかな