
これだけステージと客席が一体となって、熱くなり、笑える音楽ライブイベントは、そうない。何って?そう横浜・関内で毎年開催され、今年で6回目となる「X Live」だ。
出演バンドのメンバーは基本的に素人ばかり。しかも、いずれもこの夜限りの即席バンド。しかも×2、日常は仕事を持つアラフォー男女たち。だからお世辞にも、技量ではプロや連日ライブやっているグループなどにかなう訳も無い。でも自分たちがとにかく楽しむんだと弾けてる。客席もほとんどがアラフォーか、その子供(笑)。企画を立ち上げたのが昔の同級生の集まりだから、聞きに来る方も同窓会とその友達的なノリ。普段は主婦の女性陣も、この日ばかりはあの頃に帰って、大声援を送り、フロアで踊り出す。集まりも集まったり。客席は200人近い中年らで立錐の余地なしだ。
出演者や演目決定の仕組みはこうだ。毎年出演希望者を夏に募集し、やりたい曲を各自が提案、「僕この楽器できるよ」「私ボーカルやりたい」と希望を組み合わせて即席グループが続々と誕生。今夜に向けて練習してくるというもの。だから、選ばれる曲はアラフォーの青春の一曲ばかり。中森明菜や今井美樹からバン・ヘレン、TOTO、アース・ウインド・エンド・ファイアー、シンディー・ローパー、はたまた清志郎になりきってる。
しかも、そこからひとひねり。グループごとにカラーを変えてジャズ、歌謡曲、ボサノバ、ダンスミュージック、ブルース、はたまたアフリカン

We are the Worldの演奏が始まったら、会場のそこかしこから大合唱状態。まさに、会場が一つになってる。楽しい。
いつかは自分のステージの上へ。
ちょっと本気で考えた夜だった。