シャンソンの美海ゆみ子&タンゴのAURORA
美海さんはさすがの貫禄。
時に冗長に、時に糸を引くように細くか弱く、声音を変幻自在にあやつりながら、情感たっぷりに歌い上げる。シャンソンはやはり、フランスの演歌だね。演歌と同様、歌唱技術や発声がしっかりしていない人が歌うと全く台無しになってしまう。
そして思ったのは、「amorが足りない人生なんて…」
やはり人生にはamorが必要なんだなと、しみじみ思った。強く激しい感情こそ、人生の陰影を含めた彩りとなるのだと。
本日は、シャンソンの伴奏者として登場したAURORAの二人。
ピアノの青木菜穂子が弾くシャンソンもとてもドラマティック。二人のコーナーで演奏したタンゴピアノも抜群。ただ強過ぎ?バンドネオンのイケメン?青年が完全に負けている演奏。青年よ、お姉さんに負けず、もっとネオンの音を響かせよう。もっともAURORAでは2台のバンドネオンが入るそうなので、ハーモニーをとる時はこのくらいでも良いのだろうけど。今日は二人だけなんだから…。でも青木さんから主役を奪えないか、やはり…。
そのAURORAのコンサートが6月末にあったが、残念ながら行けなかった。きっと素晴しかったのだろうな。