前回は、「フィリピの信徒への手紙4章(最終章)」を紹介しました。
聖書を読む目的は、御言葉を実践に繋げていくためです。
単に、知識を得るためだけに終わってしまっては、宝の持ち腐れになってしまいます。
聖書を読むことによって、如何に実践に繋げ、如何に自分の信仰に深みを与えていくかが重要になってきます。
単に、物語や歴史的事象を読み解くだけに満足してはいけないのです。
如何に己の信仰に活かし、実践していけるかが重要なのです。
そのことを、常日頃から教えてくださっているのがRAPTさんです。
○RAPT有料記事762(2023年7月29日)全てのよこしまな心をなくし、神様をまっすぐに一筋の心で愛してこそ、真理を無限に悟り、吸収し、サタンに完全に勝利し、偉大な大使徒へと成長できる。
このRAPTさんの御教えを念頭に置きながら、今後も聖書紹介を続けていきたいと思います。
そこで今回は、「コロサイの信徒への手紙1章」を紹介します。
この手紙は、フリギア(現トルコ領)の南西に位置するコロサイという地域のキリスト教徒の共同体に宛てて、パウロが書いたとされています。
パウロは「コロサイの信徒への手紙」を牢獄の中で書き記したことが(4章3〜18節)でわかります。
そのような過酷な状況の中、彼が手紙を書く動機となったものは何だったのでしょうか?
当時のコロサイの教会は、ユダヤ人と異邦人が混在する中、キリストを知る以前の様々な慣習や宗教儀礼の影響もあって、自己流の異端の教えが蔓延していたようです。
この異端は種々の宗教の混合物で、禁欲主義的な慣習や儀式、偽りの天使礼拝、さらに割礼を受けることを信者に要求するなど、誤った教理に基づくものでした。
パウロは、この誤った教理を糺すために、意を決してこの手紙を書いたのだと思います。
彼は、キリスト教にとって必要なものは全てイエス・キリストの中にあることを再認識し、真理に基づいた愛の実践に立ち返るようコロサイの信徒たちに呼びかけています。
現代のクリスチャンも、この手紙を読むことにより、自らの信仰が御言葉に忠実でない自己流の信仰に陥ってはいないかを省みる機会となり、正しい信仰へのはずみとなれば幸いです。
それでは、「コロサイの信徒への手紙1章」の本文に入っていきましょう。
(新約聖書〈新共同訳〉より抜粋)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コロサイの信徒への手紙1
挨拶
1神の御心によってキリスト・イエスの使徒とされたパウロと兄弟テモテから、2コロサイにいる聖なる者たち、キリストに結ばれている忠実な兄弟たちへ。
わたしたちの父である神からの恵みと平和が、あなたがたにあるように。
神への感謝
3わたしたちは、いつもあなたがたのために祈り、わたしたちの主イエス・キリストの父である神に感謝しています。
4あなたがたがキリスト・イエスにおいて持っている信仰と、すべての聖なる者たちに対して抱いている愛について、聞いたからです。
5それは、あなたがたのために天に蓄えられている希望に基づくものであり、あなたがたは既にこの希望を、福音という真理の言葉を通して聞きました。
6あなたがたにまで伝えられたこの福音は、世界中至るところでそうであるように、あなたがたのところでも、神の恵みを聞いて真に悟った日から、実を結んで成長しています。
7あなたがたは、この福音を、わたしたちと共に仕えている仲間、愛するエパフラスから学びました。
彼は、あなたがたのためにキリストに忠実に仕える者であり、8また、“霊”に基づくあなたがたの愛を知らせてくれた人です。
御子キリストによる創造と和解
9こういうわけで、そのことを聞いたときから、わたしたちは、絶えずあなたがたのために祈り、願っています。
どうか、“霊”によるあらゆる知恵と理解によって、神の御心を十分悟り、10すべての点で主に喜ばれるように主に従って歩み、あらゆる善い業を行って実を結び、神をますます深く知るように。
11そして、神の栄光の力に従い、あらゆる力によって強められ、どんなことも根気強く耐え忍ぶように。
喜びをもって、12光の中にある聖なる者たちの相続分に、あなたがたがあずかれるようにしてくださった御父に感謝するように。
13御父は、わたしたちを闇の力から救い出して、その愛する御子の支配下に移してくださいました。
14わたしたちは、この御子によって、贖い、すなわち罪の赦しを得ているのです。
15御子は、見えない神の姿であり、すべてのものが造られる前に生まれた方です。
16天にあるものも地にあるものも、見えるものも見えないものも、王座も主権も、支配も権威も、万物は御子において造られたからです。
つまり、万物は御子によって、御子のために造られました。
17御子はすべてのものよりも先におられ、すべてのものは御子によって支えられています。
18また、御子はその体である教会の頭です。
御子は初めの者、死者の中から最初に生まれた方です。
こうして、すべてのことにおいて第一の者となられたのです。
19神は、御心のままに、満ちあふれるものを余すところなく御子の内に宿らせ、20その十字架の血によって平和を打ち立て、地にあるものであれ、天にあるものであれ、万物をただ御子によって、御自分と和解させられました。
21あなたがたは、以前は神から離れ、悪い行いによって心の中で神に敵対していました。
22しかし今や、神は御子の肉の体において、その死によってあなたがたと和解し、御自身の前に聖なる者、きずのない者、とがめるところのない者としてくださいました。
23ただ、揺るぐことなく信仰に踏みとどまり、あなたがたが聞いた福音の希望から離れてはなりません。
この福音は、世界中至るところの人々に宣べ伝えられており、わたしパウロは、それに仕える者とされました。
パウロに与えられた務め
24今やわたしは、あなたがたのために苦しむことを喜びとし、キリストの体である教会のために、キリストの苦しみの欠けたところを身をもって満たしています。
25神は御言葉をあなたがたに余すところなく伝えるという務めをわたしにお与えになり、この務めのために、わたしは教会に仕える者となりました。
26世の初めから代々にわたって隠されていた、秘められた計画が、今や、神の聖なる者たちに明らかにされたのです。
27この秘められた計画が異邦人にとってどれほど栄光に満ちたものであるかを、神は彼らに知らせようとされました。
その計画とは、あなたがたの内におられるキリスト、栄光の希望です。
28このキリストを、わたしたちは宣べ伝えており、すべての人がキリストに結ばれて完全な者となるように、知恵を尽くしてすべての人を諭し、教えています。
29このために、わたしは労苦しており、わたしの内に力強く働く、キリストの力によって闘っています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(コロサイの信徒への手紙1章より)
聖なる神様、ありがとうございます。
福音という真理の言葉を通して、イエス・キリストに結ばれた信仰と、すべての聖なる者たちに対する愛へと導いてくださったことに感謝します。
今回の聖句によって、以下の祈りを捧げます。
どうか神様、人類の救いのためにキリストに忠実に仕える者となり、また、“霊”に基づく愛を多くの人々に知らせることができる者となれますよう心から祈ります。
どうか、“霊”によるあらゆる知恵と理解によって、神様の御心を十分悟り、すべての点で主に喜ばれるように主に従って歩み、あらゆる善い業を行って実を結び、神様をますます深く知る者となれますように。
そして、神様の栄光の力に従い、あらゆる力によって強められ、どんなことも根気強く耐え忍ぶ者となれますように。
喜びをもって、光の中にある聖なる者たちの相続分を、私たちに授けてくださった神様に感謝します。
私たちを闇の力から救い出して、その愛する御子の支配下に移してくださったことに感謝します。
神様は御子の肉の体において、その死によって私たち人類と和解し、御自身の前に聖なる者、きずのない者、とがめるところのない者としてくださいました。
だからこそこの後も、私たちは揺るぐことなく信仰に踏みとどまり、私たちが聞いた福音の希望から離れないように努めなければなりません。
神様を裏切らないように、この後も信仰の4本の柱を実践していく必要があるのです。
どうかこれからも、揺るぐことなく信仰に踏みとどまり、私たちが聞いた福音の希望から離れないように、正しく私たちを導いてください。
どうかパウロやRAPTさんのように、御言葉を人類に余すところなく伝えるという務めを私にお与えください。
世の初めから代々にわたって隠されていた、秘められた計画が、今や、神様の聖なる者たちに明らかにされたのです。
この秘められた計画が私たち人類にとってどれほど栄光に満ちたものであるかを悟らなければなりません。
その計画とは、私たちの内におられるキリスト、栄光の希望です。
すべての人がキリストに結ばれて完全な者となれますように。
私たちの内に力強く働くキリストの力によって、サタンや人間サタンに打ち勝つことができますように。
信仰と行い、どちらも完璧に備え、天に豊かに富を積んでいくことができますように。
神様から必要な賜物を豊かに与えられる者となり、神様の御心を壮大に成していく者となれますように。
私たち一人一人がサタンの姑息な攻撃に負けることなく、絶えず強い信仰を持って霊肉の次元を上げ、この世でもあの世でも栄えて生きていくことができますよう、心から祈ります。
そして、どうか神様、RAPTさんの「御言葉」がこれからも私たちの進む道を明るく照らす希望の光となって、全世界で輝き続けられますように。
RAPTさんの「御言葉」を学ぶ一人一人が神様の“霊”と繋がって、輝かしい栄光への道を突き進む者となれますように。
サタンや悪人がすべて滅び去り、この世から全ての悪が消滅し、この世が神様の統治する義なる世界となって、千年王国の歴史が速やかに成されていきますように。
これら全てのことに感謝して、愛する主の御名によって祈ります。
アーメン。
(2024.9.30)