占い師が依頼人とお友達になるケースはあるのか?
って聞かれた。
他の占い師にも聞いてみたい質問である。
俺の場合は、けっこう多い。
全部が全部ではないけれど、
依頼人と飲みに行ったり、
大きな神社に遊びに行ったりするし、
依頼人が音楽家や舞踏家だと発表会に行ったり
お店をしていると利用したり、
創作活動されていると展覧会を見に行ったりする。
そもそも、俺の場合、
依頼人だろうが、仕事の仲間だろうが、
何かの拍子で同じ乗り物にのっているというだけでも
すでに『おともだち』である。
ご縁があったから
何かあったら助け合おうと思っているわけで
ただ、それは俺がそう勝手に思っているだけなので
相手は、そう思っていない場合は、不成立になる。
それはそれで、なんとも思わない。
一期一会とはそんなものである。
人には役割ってのがある。
クライアントと占い師って関係を、
お客様から望まれれば、その通りにするサービス業である。
むしろ、
「わたしたち、友だちだよね?」と確認されると
こいつめんどくさい。と思って会わなくなる。
それは、占い師というよりは、
俺が個人的に、
こういう女子的なことが苦手なのだ。
ともだちをいいことに、
何かにつけて、占って\(^o^)/と
図々しいのも正直いたりする。
これは、占い師あるあるだから、
占い師なら、一度や二度は経験する。
腹をくくって、挑まなければならない
占い師に与えられる試練である。
そもそも俺は、
子どものころから、人の名前を覚えるのが苦手で(^▽^;)
40歳を過ぎたら、ますます覚えられなくなった。
ほんと、失礼極まりないのだが、
手相教室の生徒さんの名前を間違えたりするし、
占い師名と本名と、ブログの名前がみんな違うのに
すらすら名前が出る人はすごいと思ってしまう。
息子のサッカー部の応援なんか
まいど大会で会うたびに、神経衰弱である。
あの選手の名前はなんだっけ?親はどれだ?
いまだに、えっと、えっと、と内心あせる。
向こうは、百歩さん、百歩さんと盛んに呼んでくれ
息子の活躍をたたえてくれるのはありがたいが、
俺は、ほめたくても名前が出てこない。( ̄▽ ̄;)
依頼人に、依頼人のことを覚えているか?
と聞かれることはあるが、
どこで何を食ったってのがわかれば
たいてい思い出せる。
手相見なので、手相はきっちり覚えているし
手相を見れば、こんなことがあって、
こんな話をしたってのが、思い出せる。
他の占い師さんたちは、顧客データを管理しているらしいが、
俺は、依頼がすめばメールはすべて削除してしまうし、
生年月日もメルアドも連絡先もどこにも残さない。
名前も顔もあえて覚えない。
街でばったり出会っても、反応しないためでもある。
鑑定が終わったら、その場ですべて忘れ、
また次の依頼があったときに、思い出す。
忘れて思い出せなければ素直にそういう。
占い師には、占いに来たことを他人に教えない
守秘義務がある。
お客様から、「ひゃっぽさ~ん」と声をかけていただければ
大喜びで反応できるのだが、
クライアントを見かけても、
こちらから声をかけるようなことは絶対しない。
先日、以前鑑定した方とスーパーのレジで
ばったり会った。
向こうが、目をぱちぱちさせているので
なんだ?この人は?と思っていたら
「百歩さんですよね?以前、占ってもらったことがあるんですが
覚えてないんですね?」
と言われてしまった( ̄▽ ̄;)
『いえ、覚えてますよ。
川口の喫茶店で鑑定させていただきました。
娘さん、受験、受かりましたか?』
ちゃんと覚えているもんである(笑)(^。^)
手相見は手を見れば、一瞬でわかるから便利である。
おともだちって枠は、自分で言ったもの勝ちなのである。