すごい美女が鑑定に現れた\(^o^)/
もうすぐ30歳になるという彼女、
(あとで年を聞いた)
いすに腰を変えると、まず、こう言った

「その人とは、お付き合いしていたわけではないのですが・・・」


話はこうだ。
2年ほどの前のゴールデンウィークに、
友達が開いたホームパーティで、
営業で、あちこち飛び回る青年と知り合った。
(まるで、東 京一郎みたいな生活だそうな)
東京に戻るときを見計らって、
月に一度ぐらい、食事をしたり
週に何度か他愛のないメールを交わしあっていた。

クリスマスに食事誘われ、
名のある有名レストランで食事をしたときに
「転勤になるかもしれないので、
今度はついてきてくれないか?」
と、
指輪を渡されたそうだなのだが、
彼女は、
「自分にも仕事があるし、すぐにはお答えできません」と
断ったそうだ。

翌年の正月に、彼はまた転勤していって
それ以来、メールも来なくなってしまった。

友達に聞くと、地方の営業所に配属され、
しばらくは東京には戻らないらしい。

そこで彼女は、京一郎くんに
「転職して、東京に残ってほしい」とお願いしたのだが
「君にそんなこと言われたくない」と冷たくあしらわれ、
彼は転勤していった。

そこで、彼女は、友達として彼のことを心配し
彼の引っ越し先を訪ねたのだが、
ここでも、「会いたくない」と追い返された。


と、こんな話だった。
要領を得ない話し方の上に、こちらが質問すると
「最後まで、私の話を聞いてください」とさえぎられてしまうから
さらに、理解に苦しんだ。(^_^;)



「わたし、彼の気持ちがわかりません」とやけにご立腹なのである(^_^;)
わたしが、何をした?とでも、言いかねない雰囲気である。

「君の気持ちはどうなの?彼のこと好きなの?」
と俺が聞くと
「ライクではあるけど、ラブとは違うと思う」と中学生みたいなことを
真顔で言う。

「ふ~ん。まあ、プロポーズを断っちゃったんだから
仕方ないんじゃん」と俺がつぶやいたら、
彼女は、一瞬、目を丸くして固まってしまった。

「プロポーズ?付き合ってもないのに?それはないです。
そんな関係じゃないですから」
「寝たことは?」
「それは、、、」
「いい年の大人なんだから、そういう関係があっても、
日本ではおかしくないんだけど、そういう関係になろうとも思わなかったの?」
「前の彼氏と別れた時にさみしくなって、不倫をしたことがあって、
そのときはしましたけど、彼とは・・・」

ふ~ん。まじめな、ある意味堅物な、いい彼氏のようである。

「あのさ。クリスマスに有名レストランで食事ってのは、
プロポーズの定番なんだよね。指輪までもらったんだろ?」
「指輪はプレゼントにしては高価で、
そんな高価なもの、もらえないので、
あとでブランド物のボールペンをいただきました」
「指輪をアクセサリーと勘違いしてないかい?
彼にとっては、それ、婚約指輪だったんじゃないかな?」
「でも、付き合っても何もなかったんですよ。言われなかったし」
「フツー、レストランで食事したら、それはデートだし、
東京に帰るたびに、会いに来るってことは、つきあっているもいっしょじゃないかい?
友達なら、そう、毎度毎度会うこともないだろ」
「ありますよ。友達だって」
「だとしても、彼は、そう思ってなくて、
指輪を受け取ってもらえずに、
仕事を理由に考えさせてくださいでは、
結婚を断れたも同然と、とらえるよね」
「そんな・・・」
「しかも、君の気持ちも、ラブではなくライクなら、
転勤してほしいとか、東京に残ってほしいなんて、君から言われるのは
なんで?って彼の方が、わけわからなくなるよ」
「なんでですか!友達だから、アドバイスしてあげたのに」
「それで、転勤先まで押しかけたら、ストーカーじゃん」
「彼を心配してあげたんです」と、睨まれてしまった。

しかし、彼の何を心配したというのだろうか?
掃除してるのか?食事はちゃんとしてるか?
口をはさむ余地はあるが、
異性の友達が、心配して男の家に押しかける場合、
フツーに考えれば、「ラブ」があるからであって
年老いた者同士が、介護が必要だとかいう
人道的な支援とは、考えにくい。
ましてや、地方まで交通費をかけて押しかけたのだ。
そこまでさせる友情なんて、理解に苦しむ。
彼女にすれば、わたしは人道的なことができる聖女のような人なのよ
と言いたいのかもしれん(^_^;)

「どうしたらいいのか?わからなくなって
百歩さんに依頼したのに、さっきからヒドく失礼ですよ」と
八つ当たりもいいところである。

「彼とよりを戻したい?結婚することは考えているの?」
「でも、付き合っていたわけじゃないんですよ」

と元に戻ってしまった。
こうなると、占い師にできることは、易やタロットを使って言葉を出すか、
おまじないや、グッツを紹介して使ってもらうに尽きる。

俺の場合は、易を使ったが、どんな結果が出たのかは覚えていない。
とにかく何かテキトーに言って、追い返したのだろう
と言われかねないが(苦笑)
こういう時の占いは、占いでしか出ない結果がでるものだ。
占いの知恵を使って、対処したと言いたい。