先日、友達と銀座を歩いていた。

昼下がりで、飲みに行くには早すぎる時間帯だったので、

どっか、電車で行くかと、駅に向かって歩いていた。


向こうから、ドレスの似合う素敵な女性が来たので、俺は振り返った。

もうちょっと歩いていくと、

着物美人が歩いていたので、振り返った。

さらに行くと、10代後半とおぼしき

女の子二人組が、たのしいそうにしていたので振り返った。


「百歩、お前って、美人が好きだよなあ~」

と、友達が白い目で見る。

「そだね♪今日はいつより多いから、テンションあがるよ」\(^o^)/

「はあ~?」

と、友人は肩を落とす。

俺は、なぐさめながら、

「そんなんだから、お前さん、いつまでも結婚できないんだよ」

「な!」

怒りとも、嫌味を言われたとも取れない顔で、友人は固まった。


素敵な女性とすれちがったら、振り返るのは、恋愛運アップのコツである。


そもそも、ラテン系にとっては、礼儀ですらあるのだ。

素敵な女性がいたら、素敵だよ、魅力的だよ

と意思表示をすることは、

男としての義務だと言っていい。

日本人の男性が、世界一、恋愛べた、恋愛音痴と言われるもの

そんなもっとも、簡単、シンプル、それでいて、効果絶大な

美人を見たら、振り返ることをしないからだ。


女性からすれば、異性から見られていることがわかることで

自分には、魅力があるんだと気が付いたり、

おしゃれを磨いたりして、美しくなれる。


男からすれば、自分の好みがどこにあるのか?

常にアンテナを立てていることになるし、

街に出たのに、周りをまったく見ていないのであれば

出逢いなんて、どこでどうやって調達しろと言うんだ!

出逢いを期待しているわりに、

どう、行動していいかわからないまま、時間ばかりが過ぎてしまう。

いまどきの男どもは、シンデレラのようにぼろをまとい、

自分が、魔法使いに選ばれて、大変身し、王子様が探してくれるのを

待っているのである。

40過ぎたおっさんが、20代との結婚を夢みたり、

加藤茶さんが結婚した時は、60歳を過ぎたおじさんが、同じ夢をみたらしい。



「無料なんだし、お前もやれば?」

と俺が言うと、呪いが解かれたように、友人は動きだし

「うんなことできるわけがない!」と叫んだと思うと

一気にできない理由を並び立てた。


それを聞きもしないで、俺はまた、女性を振り返った。

今度は熟女である。

白い目で見られた。(^_^;)

「な。だから嫌んだよ。失礼じゃないか。やめようぜ」

と言っているそばから、

金髪の外国人に「は~い」と手を振ってみる。(笑)


「百歩。お前、幅が広いよな(^_^;)」

「うん。女性が美しいのは、幸せで平和だってことだからね。

いいことなんだよ。」


男性諸君、嫌味なく、スマートに、好みのタイプがいたら

振り返ってみよう。