『婚活時代』という本を読んだ。
2008年に出版され、『婚活』が流行語大賞をとったが、
消え去る流行語ではなく、日本語の辞書に載りそうな単語である。
男女とも、結婚したいのに、結婚できない状況が続いている。
という、社会学の本なのだが、
『婚活』という言葉だけが、一人歩きをはじめている状態だ。
著者たちは
誰もが自然に結婚できるシステムが、
今の時代には、もうなくなってしまっているのに
従来のシステムに囚われていて、意識改革が進んでいない。
これからは、就活のように
婚活をしなければ、男女とも、いつまでも結婚できない。
そこが、少子化の根本的な問題である。
という警告の本なのである。
そして、ありがたいことに、
具体的な婚活の仕方まで、書いてあるのだ\(^o^)/
ところがである。
Long-8 というサイトで、ブラジル人の22歳の女性が、
『合コン』ってなんですか?
という質問をしていた。
日本語を勉強中で、テレビドラマのセリフで出てきたらしい。
俺が、『合コン』と『お見合い』の違いを書き込んであげた。
「合コンに参加したことありますか?」
という質問をされ、
「俺のときは、合コンってのなかったなあ~」
って返事をしたら、
このやりとりを見ていた方々が、集まり出した。
当然ながら、「あたし、合コンで結婚したよ\(^o^)/」
という方が登場して、盛り上がるのである(笑)
ブラジル人の女性が
「え~信じられない」と返すと、ほかの日本人の女性も
「自然な出会いがいいですよね」と追い打ちをかける。
「そう?合コンだって、出会いじゃない?」
「でも、結婚を最初から目的にして、わざわざ、会いに行くんでしょ?」
「結婚したいっての、最初からわかっているから便利だよ!」
「でも、だまされない?」
と、日本人同士で、やりあいが始まる。
その合間を縫って、
「ブラジルじゃ、どうなの?合コンみたいのないの?」
と聞くと
「バーとか、ディスコにのみに行けば、男性が声をかけてくれるし、
シャイな子は、友達の家でひらくパーティで、
友達の友達を紹介してもらって、付き合いはじめるよ」
ということである。
「いいなあ~」と日本人のひとりが、つぶやく。
「合コンで知り合っても、そっから先は、ふつーだよ」
「一度だけ行ったことがあるけど、これと思う人がいなかったよ。
それ以来、行ってない」
「それじゃあ~、結婚は無理だね(^。^)」と俺。
「日本の男は、もう、ナンパなんてしないからね。
女性から、最初に声をかけないと、男は興味を持てないんだ。
個人情報保護法ができてから、ナンパが難しくなった。
好きになっても、その人の周りから情報が得られない。
恋人がいるのか?どころか、結婚してるのか?って大事な情報も
合コンで、既婚者が混じって、不倫になるのもそのせい。
その人が嘘をついていても、誰もほんとのことを教えてくれないし、
教えられないんだよね。結婚してるも個人情報なら、
してないも個人情報だし・・・」
実は、合コンで結ばれるのは、けっこう難しいらしい。
そのことは、『婚活時代』にも書いてある。
そもそも、主催者として合コンを開けるだけの、段取りの良さや、
人脈があれば、結婚できるだけのコミュニケーション能力はある。
あとは、あまりこだわらずに、
今日は、この人でいいか。として、しばらく付き合ってみるうちに
進展すれば、それでいいのだ。
一度参加したくらいで、合コンなんて、信用できないとしてしまえば
男の何を信用しろと言うのだろうか?
俺は、そういう人こそ、ネットで婚活することをお勧めしている。
占いに来るのに、たくさんの占い師の中から、検索で俺を引き当て、
俺に依頼を頼めるぐらいだ。
人を見る目は、ちゃんと持っているからである(笑)
問題は、
「出会いは自然なほうがいい」と言った女性である。
「自然な出会いって何?」と聞いてみたら、
「なんだろう?」って返事が返ってきた(^_^;)
こういう人は、出会いすらない。
このままでは、未婚、お一人様、貧乏老人、一直線である(^_^;)
これは、本人だけでなく、
日本国にとっても、重大な損害なのである。