イベントでの鑑定で現れた女性。

見た目はとても美人だが、幸薄い感じ。


なので、座るなり

「独り暮らししないと、結婚できないよ」と告げると、

固まってしまった。


「結婚したいし、でも、いま、失業中で働き先も探しているんです」

というので

「独り暮らしするつもりで、職を探したほうがいいね」

「でも、母がいて」

「面倒をみないとならないほどのことでもあるまいに」

「でも、将来はそうなると思いますし・・・」

「で、今から、面倒を見るつもりでいるんだ。」

「そうなんです」


と、こんな感じ。


「何を言っているんだか。(^_^;)

母親のお金で、生活できているからの悩みだよね。

お母さんごと嫁にもらってもらおうって魂胆っすかね?」

「そうなんです。わたし、料理も家事もなにもできなくて・・・」

「ふ~ん。それじゃ、無理だね。

38歳じゃ、子供も産むのが難しいし、産んでも君は育てるほど

子供が好きじゃないだろうし、そもそも、セックスも苦手だろうし、

それで、料理も家事もできないし、仕事もなくて金のないって

君を嫁にしても、何のメリットもないじゃん」

「・・・・」

「そこを考えたことある?」

「いえ、わたしの運命の人が現れるのはいつですか?」

「あのね。母親から離れて生活できないと、

ご縁ができるわけないじゃん。

親の前で、男といちゃいちゃできる?」

「いままで、男の人と付き合ったことないので・・・」

「じゃあ、独り暮らし」

「やったことないので、できません!」

「じゃあ、結婚もしたことないから、できないね(笑)」


そ、それは・・・と言って黙り込む。。。。


「わたし、結婚できないですか?」

「独り暮らしすれば、いまなら間に合うよ」

「ほかに方法はないですか?」

「母親といっしょに、親子丼にしてもらえば?」

「親子丼?」


(知らないか(^_^;)、ま、ここはスルーしておこう)


「そんなに母親がいいの?」

「いえ、大嫌いです」(やっと出たな。本音が(笑)

「だったら、一人暮らし」

「わたしにできますかね?」

「できる、できないじゃないね(笑)やるかやらないかっす。

やらないと、このまま変われないだろ?」


そこまで言うと、少しは考えたようで、

今の家から近くてもいいか?とか、

引っ越す方向などを聞いてくる。


とはいうものの、

たいていは、元の問題

「結婚したい。仕事も探してます」に、考えは戻っていく。


こういう人は、こういう思考回路から出られないから、

同じ悩みを抱えたまま、時間ばかりが過ぎていく。

占い師の言うことを、素直に聞ける力があれば、

運は、向いてくるようにできているが、

最後は、この占い師はあてにならないとして

自分の考えに、固執していく。


これは、運ではなく、理論なのだ。

同じ失敗を繰り返すのは、

同じ行動をするからである。


当面、食うには困らないから、働くこともずるずる延期するだろうし、

外に積極的に出かけるタイプではないから、

男のほうから、チェックを入れる機会もないし、

そうなりゃ、デートにも誘えないし、

誘っても、君に行く気がないなら、交際にならないし

そうなりゃ、知り合って結婚なんて無理じゃん。


と、すかさず畳み掛け、


「40近くなって、フリーターをしてる

貧乏人を探してごらん」

と落とし込む。


う~んと考えた末、彼女は、

「・・・そんなのしか、残ってませんか?」

とため息をついた。


・・・・あのね。君だって、そんなのしかの、そんなのなんだけどね。。。