会うなり、お礼を言われた。

「おかげさまで結婚しました\(^o^)/」


と言われても、いつ、どこで、占ったのかが、ぜんぜん思い出せん(^_^;)


「10月に占っていただいて、そのときは、彼と別れることを相談したのですが

百歩さんに言われたとおりに気を付けていたら、

子供をさずがって、この7月に籍を入れました。」


と言われ、それでも、う~んと思っていたが、

手相を見せてもらったとたん、ああ、そうだそうだ。これか!と思いだした。


10月の時は、深刻な顔をして、

「年を考えると、結婚して子供を産みたいのだけど、

7年つきあっている彼は、まったくその気がないので、別れたい」

という相談だった。


手相を見ると、彼女のほうに、これといった欠点がない。

選ぶ男も、無難な男を選ぶタイプなので、

男のほうが、もっと浮気したいからとか、

他にいい女がいたら、乗り換えようとか、

そういうことを考えているタイプではない。


「なんだ、これ、もう、老夫婦みたいな関係だな」

と言うと、

「そうなんですよぉ~」という。

いわゆる、長すぎる春というやつである。


「別れたいと言うけど、愛が冷めて、愛想がつきたわけじゃないから、

別れてひとりでいるの、大丈夫?」

と聞くと、

「わたしも、そこが心配なんです。

仕事はしているので、経済的には問題ないけど、

もう、7年もいっしょにいたし、

ほかにいい人が見つかるかどうかも心配で・・・」


って言う。

手相を見れば、次を狙っているような線はないので、

やっぱり、できれば、彼と結婚したいのだろう。



「こりゃ、授かり婚をねらったほうが、話が早いね。

授かってしまえば、文句を言うやつは、誰もいないからね。

君も、ラブラブを取り戻せれば、

別れたいって気持ちも、消えるんじゃないかな?」


と申し出て、セックスレスにきく風水を教えておいた。




ちゃんと言われたことをやってくれれば、結果は出る。


占い師でありながら、毎度毎度、その効果に驚くばかりだ。


「百歩さんのおかげです」

と笑う彼女を見ながら、

いえ、俺は、先人の知恵を借りて、教えただけなんす。

とは言えず、

「ははは\(^o^)/俺って天才!」

って、万歳です(笑)