②江南市介護保険条例一部改正
介護保険料も来年度からアップするそうです。
基準月額286円アップだそうで、65歳以上95%の人は該当しないとのことですが、値上げすることに変わりなく、昨今の介護保険実施状況を見るにつけ、もろ手を挙げて賛成する案件ではないことは明らかです。
掛布議員は3月5日議案質疑午前(1:36)で、たまった基金を全額取り崩して保険料引き下げができなかったのか、また、一般会計でまかなっていた介護予防事業が、今回、介護保険の会計に入れられた問題点を指摘しました。正直、これ聞いて、江南市はなんてせこいことやってるんだと思いました。
「介護の社会化」を目指してスタートした介護保険。24年たった今、制度疲労を起こしていることは明らかです。保険料を上げても上げても追いつかない人手不足。(ホームヘルパーの有効求人倍率は15.53倍!)それに伴うサービス提供不足。保険料値上げ分はヘルパー処遇改善にあてられると言われてきましたが、事業所の4割は赤字だそうです。そんな中、国は様々な「
値切り」を行おうとしています。援助サービスの介護保険からの切り離し、自己負担率の対象者拡大、ケアプラン作成有料化。
介護保険利用者に最も近い位置にいる市町村が、素直にこの方策に従っていったら、杓子定規にサービスを求める人たちを切り捨てていったら・・・ 三輪議員は3月18日午後の議案討論(0:22)で、介護が必要な市民に支援が行き届く配慮、身近な所で相談が出来るような仕組みが必要と述べています。その通りと思います。一方、この議案に賛成意見を述べた岡地議員(0:26)の意見からはその仕組みづくりが見えてきません。大枠たぶん国のシナリオに賛成なのだな、と考えられます。
で、採決は2:16で議案は可決。議案の内容以上にこの数が怖い。年を取ったら江南市を脱出した方がよさそうです。