3月の市議会は新年度予算など重要議案がめじろ押し。その中で気になった議案から。
①江南市国民健康保険税条例の一部改正について
びっくりしました。江南市の国民健康保険税が来年度から平均20%も値上げされるそうです。もともと割高な国保。それがいきなり20%も上がるなんて。寝耳に水、青天の霹靂、足元から鳥。
かけの議員は、3月5日午前の議案質疑(1:45)で,江南市の国保税が2年ごとに値上がり続けている根本原因は、平成29年澤田市長が県に示した「国保の赤字繰り入れ解消計画」だと述べています。背景には国保の県単位化があるとか。国は、財政基盤の安定化、医療費適正化推進、負担の公平化などで、持続可能な医療制度を目ざすと言ってるけど、医療体制側の問題・・・雨後の筍状態の診療所の一方で救急医療や小児・産婦人科医療の不足・・・にメス入れることなく、医療受ける側、しかもその中で一番の弱者に鞭打つこと、やろうとしてるんですね。
かけの議員は、平成29年以前、江南市は毎年一般会計から2億5千万円繰り入れを行っていたといいます。めずらしく江南市を見直しました。そんな市民思いだった江南市がなぜ「一般会計のカネを国保にまわすな」とする県の意向に従うのでしょうか。市長の計画では、令和8年度には繰り入れゼロとなるとか。
三輪議員は、3月18日午後の議案討論(0:33)で、こんな県・国の言いなり方針では、じわじわ国保税は上がっていくことになる。これを見直すと共に、他の自治体が行っているような独自の軽減策はないのか、と訴えていました。
対して、市のスタンスに賛成の立場で意見を述べた牧野議員。その内容(0:37)にもびっくり。一貫した行政側目線で、とても市民代表の意見とは思えません。議員のいう国保特別会計の独自性っていったい何でしょうか。最終、保険税だけで運営しろってことでしょうか。また、保険税増額で負担が厳しくなったら、その世帯には特定検診うけさせろってどういう意味? 医療費少なかった世帯は保険費減額するってことなのでしょうか。で、そんなことできるんでしょうか。 意味不明です。
あきらかに国保の県単位化はの目的は、医療費の削減、医療自助努力の推進です。
それでも 2:16 でこの議案は可決しました(0:40)。 賛成した議員16名に投票した人の中には国保被保険者はいなかったのでしょうか。