江南市議会６月定例会に出された請願書の中に、ネーミングライツに関する請願があった。
請願第14号 布袋駅東複合公共施設の愛称を市民公募にすることを求 める請願書
請願趣旨
2023年に開館する布袋駅東複合公共施設の愛称を企業に募集す るという話を聞きました。
江南市では既に、ＫＴＸアリーナ（江南市スポー ツセンター）、Ｈｏｍｅ＆ｎｉｃｏホール（江南市民文化会館）と企業名が つけられた公共施設がありますが、市民にとっては分かりにくく、市外の人 からも戸惑うという声を聞きます。
今回は５年契約で企業から愛称を募集す るということですが、５年で公共施設の名前が変わる可能性があるというの は、避難場所としての役割を担う公共施設としてもふさわしくないと考えま す。
市民の多くは、古北にじいろ会館と同様に、市民公募で名前がつけられる と考えています。 公共施設は、市民の税金が費やされている市民の財産です。これから末永 く利用する施設です。市民、特にこれから江南市で成長していく若い人たち からも愛称を募集し、関心を持ってもらい、自分たちが育てていく施設とし て意識を高め、多くの市民が施設に愛着が湧くよう、愛称は、市民公募を考 えていただきたいと思います。
以上の趣旨に沿って、以下の事項について、請願をします。
請願事項
１．布袋駅東複合公共施設の愛称を市民公募でつけてください。
残念ながらこの請願は不採択となったが、私はこの請願で、ネーミングライツなるものを始めて知った。それは公共施設の名称をつける権利を、おカネと引き換えに企業に与えるというもので、今回あの新図書館も入る布袋駅前の複合公共施設の愛称を企業に決めてもらうのだとか。で、これらはもうすでに市のスポーツセンターや文化会館で行われているのだという。
な、なんと江南市に越して間もない私は、KTXアリーナってずーっと民間のスポーツジムかと思っていた。こういうおバカな勘違い野郎もいるのだから、やはり名称はきっぱり朴訥に江南市スポーツセンターとし、余分なものはくっつけないほうがいいと思う。請願にもあるように、公共物の名称はカネでは変えられないものがある。しかも年額２百万程度というのだからなおのこと、だ。
身売りならぬ名売り。名はアイデンティティの一部とも言われる。では名売りした公共施設のアイデンティティ（社会的意味としての）はどこにあるのだろう。