「キャッシュバックはどうした!」「そんなもの知らん!」でインターネットプロバイダーと大バトル中。
なんだかわからんうちに定額減税が決まり、(しかしわたしは今年住民税非課税なのだが)高齢者もとうとう財形貯蓄?が奨励されるようになり(どうしても年金払いたくないらしい)、トヨタは不祥事を起こして「ブルータス、お前もか」と言われ、
最近の世相はテレビを見るより面白い(テレビあまり見ない人)。
日曜に映画を見に行った際、2年前に来たことのある占いコーナーにふらりと立ち寄る。
別に悩みなどなかったのだが、占い師さん、わたしの顔を見て、
「あ、いい感じになってきましたね」。
前は暗かったんだそうな。
掌の運命線もくっきりとしてきている。
標題は標題からしてなんだかもう標題なのだが。
とある喫茶店があって、その特定の椅子に座った人は過去に行ける。
但し、ルールが色々あって、
・白いワンピースを着た人がいつも座っているので、その人がトイレに立った隙にしか座れない。
(この人幽霊らしいのだが、幽霊でもトイレに行くのだろうか。)
・コーヒーを飲んでいる間しか行けない。そしてコーヒーは冷める前に飲み終わらなければならない。
・その席を動いてはならない。
・だから、会いたい相手はその喫茶店にいなければならない。
そして、
・なにをしたって、過去は変えられない。
じゃあ、やーめた・・・と多くの人が言うのだが、「それでも戻りたい」4人の男女の話。
3話目、「結婚は許さん!」と娘を追い出してしまった父親(これが、今時こんな50代がいるのか?と言いたくなるような「女は3歩下がって」タイプ)が「許さん、と言った時に戻りたい」と言った時、ちょうど未来から娘が来るのだが、娘が腰を浮かせてしまって未来に戻ってしまう。
ああ、せっかく出会えたのに・・・(なぜ娘が未来から父親に会いにきたのかというと、その、ええと)。
ここで意外な展開。「未来に行くこともできるんですよ」。
さあ、どこをどうしたのでしょう?
わたしが一番好きなのは4話目。
美人でいつも自分が好きな男の子から告られる親友が妬ましく、少女はいつしか彼女を疎遠にしてしまう。
しかし数年後、同窓会で親友は実は彼女を「愛していた」ことを知る。
そして今はもう・・・。
「あ、わかる、この感じ」。
同性愛とは別に、十代の一時期、「女ともだち」は少女にとってかけがえのないものなのだ。
「え?女同士の友情なんてあるの??」
と、「女は皆、敵同士で男の取り合いをしている」と思い込んでいる男どもは驚くのだが。
マーガレットだかなんだったかで、親友同士の少女が片方が好きになった男の子のことで仲違いし、最後に
「ごめん!あなたは大事な親友よ!」
「わ、わたしだって!」
と抱き合って号泣する漫画があった。
渦中の男の子、離れた場所で呆然。
男友だちが「どした?」と寄ってきて、「いや、俺、なんだか、どうでもいいらしい・・・」。
この「親友同士」が「そなた」「拙者」と「武士言葉」で会話しているのがおかしい。
そういえば、「オタク」もこういう言葉の一種でしたな。
著者、てっきり女性だと思っていたら男性でした。
最後のエピソードは、奥さんか誰かの話からヒントを得たのかな。
続編がありそうな気がします。